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はじめまして!ゲームキャラ!!はじめまして!現実世界!!

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ここは、日本の、

「宙霧県・彩夢町そらぎりけん・さいむちょう」。





そこには、「鳥翔小学校とりかけしょうがっこう」に通う

ゲーム好きな小学6年生の男の子

「夢尾遊舞ゆめおあそぶ」がいる。





彼は、最近、発売された、

「Partnersonパートナーソン」という据え置きゲーム機の

「Limitless Chance!(リミットレスチャンス)」という

格闘ゲームに熱中している。





ゲーム機の名前の

「Partnersonパートナーソン」とは、

「相棒」を意味する「Partnerパートナー」と

「人間」を意味する「Parsonパーソン」を

掛け合わせた造語であり、

「単なるゲーム機ではなく、ゲームを遊ぶ人にとっての

相棒の人物のような存在」という意味が込められている。





そして、「Limitless Chance!(リミットレスチャンス!)」は、

ストレートな名前だが、その名の通り、

「無限の可能性」という意味が込められている。


ある日の月曜日、祝日で、遊舞は、家族で

テーマパークに遊びに行く予定だったのだが、

雨が凄く強かったので、予定を変更し、行かない事にした。



「クソ~!今日は、アレ、僕の大好きなゲームのイベントも

いっぱいあって、凄く楽しみにしてたのに!!」

母が「仕方ないわよ」と言った。

父は「また今度、必ず、行こうな」と言った。





遊舞は、悔しさのあまり、泣いてしまった。

宿題は、金曜日に終わらせてしまったし、外に出る事も難しく、

他にする事がなかったため、仕方なく、昨日、ラスボスを倒し、

クリアしてしまった「Limitless Chance!」を、またプレイした。





「よし。ストーリーモードは全部やっちゃったから、ヒマだけど、

フリー対戦モードで遊ぶか」と言って、遊んでいた。





遊舞は、色んなキャラを使って遊ぶ。





〝ガチャガチャガチャガチャ〟





そして、遊舞がそのゲームで1番好きな、

「とても頭が良い」という設定のキャラクター

「アーチフィス」を選んで戦おうとしたその時、

画面が急に真っ黒になり、ゲーム機やテレビの電源も切れた。





「え!?アレ!?おかしいな。今日は、確かに天気が悪いけど、

雷は落ちてないから、〝停電〟って事はなさそうだし」





その時、テレビが、まるでフラッシュのように、とても眩しく光った。





「うわぁぁぁぁぁっ!!!」


腕で顔を隠し、その眩しい光から自分の目を守り、

光が収まった直後、目を開けてみると、

目の前に、等身大の「アーチフィス」が立っていた。





先に言っておくが、アーチフィスは、

ロボットではなく、人間である。人種は、イギリス人で、男性だ。





「え!?一体、コレって!?」

試しに、ほっぺたをつねってみた。





〝ギュ~〟〝パッチ〟





「痛ッ!!」





やはり、今、見ているこの様子は、

どうやら紛れもなく現実のようだった。





「え~!?嘘でしょ~!?」





そう言う遊舞に対し、

アーチフィスは、

「いえ、私はここにいます」と言った。

「スッゲ~!ホントかよ~!!しっかし、

言葉も、ちゃんと話せるんだな~!!それに、

全然ぎこちなさがなくて滑らかだし!!!」





遊舞は、試しに、

アーチフィスをコントローラで動かそうとしてみた。





だが、動かない。





「アレ?何がダメなんだろ?」





動かそうとしてみるが、動かない。しかし、良く見ると、

背中のところに、「CONTROLコントロール」と

書かれたスイッチがあった。





「へ~!ロボットじゃなくて、人間なのに、

こんなスイッチが付いてるのか~!!」





そのスイッチを押して、もう一度、操作してみた。





〝カチャカチャカチャカチャ〟





すると、動いた。





〝ガシャンガシャン〟





「ワッ!動いた~!!よし!、じゃあ、今度は、

パンチやキックをしてみよう!!」





〝ドンバンバンドン〟





〝カチャカチャカチャカチャ〟





「よし!次は、魔法を使ってみよう!いや、待てよ。

アーチフィスは、色んな魔法を使えるけど、ここで魔法を使ったら、

家が大変な事になる。やっぱり、やめとこうか」





遊舞は、ちゃんと後先を考えて、

魔法を使う事はやめておく事にした。





すると、その直後・・・





「遊舞~!ご飯よ~!!」

「あ!ヤベ!!どうしよう!!」





慌てて操作すると、アーチフィスが透明になった。





「フ~ッ!!助かった~!!このキャラに、

透明になる能力があって良かった~!!でも、いなくなったワケ

じゃないよな?どうなるんだろ?まぁ、良いや」


数日後の登校日・・・・・・


遊舞の教室では、担任の先生がいつものように、

ホームルームをしていた。





〝キーンコーンカーンコーン〟





「〝起立〟〝礼〟〝着席〟」





ホームルームが終わると、また色々な授業が始まる。





しかし、昼休憩になると、

遊舞の隣のクラスの「6年1組」の5人の生徒達が、

担任の先生がいない事を良い事に、

1人の生徒をいじめていた。





だが、遊舞は、

その時、運動場で遊んでいたため、

その事に気づかなかった。





「アッハッハッハッ!!!お前、いっつもいっつも、

ダサいし、地味なクセして、

先生の前で良い子ぶりやがって!!!

成績優秀の優等生だからって調子に乗りやがって!!!

ムカつくんだよ~!!!」

〝ドン〟〝ガン〟〝バン〟〝バコン〟

「やめてよ~!!!痛ッ!!!痛ッ!!!」





しかし、次の瞬間、いじめっ子達は・・・・・・





〝ボコ!!!〟





「え?アレ!?何だ!?今の!?」





〝ドカ!!!〟





「いってぇ~!!!まただ!!!一体誰が!?」





〝ボコスカ!!!〟





「ハァ・・・ハァ・・・さっきから何なんだよ!!!

まるで、見えないところから、思いっきり、

何度もパンチやキックをされてるような感じだ・・・」

そして、最後は思いっきり、まとめて吹っ飛ばされた。





〝ドンガラゴッシャーン!!!〟





「な・・・!!!何なんだよ!!!一体!!!」





いじめっ子達は、ビクビクしながら震えていた。





「に・・・逃げようぜ!!!ワ~ッ!!!」





〝トットットットットットッ!!!〟





そうして、いじめっこ達は、逃げて行った。





「フ~ッ!!!」





いじめられていた男の子は、ホッとしたが、

突然のその不思議な現象に、とても驚いていた。





「は~。助かったけど、一体、今の、何だったんだろう?」





実は、これは、アーチフィスのしわざである。





アーチフィスが透明になった状態で、