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お姉さんは好きですか

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言葉にしないけど…好き。
好きだよ…。

そんな危うい心。

いつだって遠い貴女は取り巻きの中。
高嶺の花?

本当は摘み取りたい。

私を見てよ…
無理な願いみたい。



「あ~あ、ウザいウザい。ああいうの相手するのって疲れちゃうよね」
「そ?羨まし…けど」
「男なんて、皆同じ。コレ目当てでしょ?」
胸を揺らして貴女が笑った。
「欲しいなぁ」
「あげようか?」
うん…欲しい。
でもアタシが欲しいのは胸だけじゃなくて…全部。
「ホントに…くれる?」
「あげたぁいッッ!!忌々しいだけだもん」
欲しい…欲しい…欲しい…。
言葉に出しちゃダメ。

ウザい

嫌われちゃう。
ただ…側に入れたら良い。
かもしれない。
物足りない…。
ダメ、我慢する。
「なら…ちょうだい!」
冗談で終わらす。
大きな胸。
触ったら、やらかい。
恋心は今は封印。
冗談だよ。

これ以上近寄れないとか知ってる。

ウザい、嫌いを繰り返しながら物色してる。
その中にアタシは居ない。
悲しい。
けど…仕方ない。
「アイツ…すげぇムカつく」
目星が付いた?
「へぇ~…」
「もう、本当にムカつく!死ねばいいと思わない?」
「言い過ぎ」
「そんな事ないって!もう、嫌な事しかしてこないんだからッ!」
ねぇ、気付いてる?
最近…ソイツの話ばっかり聞かされてる。
アタシはやっぱり…選ばれない。
こんなに側に居ても選ばれない。

そうやって…心の中に住まわせてる?

もう…聞きたくない。
その話…聞きたくない。
「本当に…信じられない…」
「何が?」
「アイツが…」
それ以上…言っちゃダメ。
それを言ったらダメ。
「す……いいや、何考えてるんだろッ!」
「え~、なに?」
言わないで。
アタシの心の中にいつの間にか住み着いてた。
「あ…あのさ…アイツが…わ…私の事…」
魔物が動きだすよ。
言わないで。
頬を赤らめて…。
アタシ…
「好き…だって…どうしよう」
アタシね…アタシもね、好き。
「どうしよう…そんな風に考えた事なかったから…どうしよう」
アタシも好きなのに気付け。
どして、そんな嬉しそうに言うの?
「も…もう、信じられないよねッ!」
「…そ…だね」
「そ…そうだよ。信じられないッ!」
その後続くのは?
けど?
だけど?
信じられないを打ち消して…何処行くの?
「あ…あはははは」
笑って誤魔化しても分かる。
だって…好きな人の事って分かる。
「考えるの止めた!止めよう!…うん」
「うん…止めよう」
「え?」
「止めちゃえばいい」
「え…え!?」
「止めちゃえよ!全部全部!辞めちゃえッッ」
許せない・許せない・許せないッッ!!
ずっとずっと側に居たのに。
ずっとずっとここに居たのに。
我慢してきたのに…。
我慢…できないよ。
「いや…イヤァアアアアアッッ!!!」
女の子の体って柔らかい。
アタシの体も柔らかいでしょ?
あんなゴツゴツ止めて、柔らかい方にして。

アタシにして!

我慢してたのに…馬鹿だね。
もう…お終い。
高嶺の花の手に入れ方…知ってる?



ガムシャラに上って摘むんだよ。



END