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紀之介
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大丈夫だよねぇ
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「じゃあ、罰ゲームは…」
展望台のベンチ。
唇を尖らして座っている私の耳元に、直衛は囁いた。
「─ デート中 麗子には、僕と手を繋いで もらおうかな」
「え…?!」
目の前に差し出される直衛の手。
私は、思わず緩みそうになる顔を引き締めた。
「ま、負けたんだから…言う通りにしてあげるわよ。」
作品名:
大丈夫だよねぇ
作家名:
紀之介