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ワタリドリ
ワタリドリ
novelistID. 54908
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それでも太陽は赤く染まる!第21回「春台風美咲!」

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「別に!昨日、朝校庭でさやかと仲良さげに話してるの見たからつき合ってるのかなあ~~って!(-_-)」

(なかなか字がきれいにまとまらず次々と新しい紙にかえて筆を走らせて行くひとし。)

美咲
「美咲はよくわかんないけど、仲はすっごくいいよ、お姉ちゃんが小学校の時から同じ分断で一緒に登校もしてたから!それとめっちゃかっこいいし。バスケ部の部長とかもしてたって!('ω')」

(ひとし、今はハンドボールの部長とかしてるみたいだけど、やっぱり荒れ系のスポーツマンなのかな!(-_-;))
ひとしはなんだか面白くろくなくて嫌味混じり言葉が頭にどんどんあふれてくる・・・。

ひとし
「そうなんだ?でもあの人怒ると怖くない!ヤンキーっぽいし、めっちゃぐれてる感じがするから!(`〇´)」

美咲
「そんな事ないよ!お姉ちゃんに怒ってるとこ見た事ないもん、美咲にも!(*´ω`*)」

(ひとし、そりゃ女の子にいきなりはキレないだろう!(-_-メ))

美咲の言い方にさらに不満を感じて・・・。

ひとし
「けど、やばいよ。髪なんか染めて!頭いかれてるよ絶対!( ̄д ̄)」

美咲、急にいたずらっぱくにやついて・・・。

美咲
「ああ~、言ったろ~!梶谷君に美咲の塾にいるにわとりが頭のいかれた不良だって馬鹿にしてたって、そう言っとくわ!\(^o^)/」

(ひとし、ハッと言いすぎたと思い動揺を隠すようにむきになって・・・。)

ひとし
「いいよ、よけいな事言わなくて、誤解されたら、僕が殴られるだろ。学校行けなくなったらどうすんだよ!実際さっきも殺されそうになったし!\(`〇´)/」

また、字が上手くかけなくていらいらして紙を丸めるひとし・・・。

美咲
「へえ~、そうだったの?なんで!(゚∀゚)」

面白がる美咲!

ひとし
「自転車ぶつかったんだよ、向こうもスマホでよそ見して悪いくせに、変ないんねんつけてきてさ!野獣みたいな顔して!逃げなかったら死ぬ所だったよまじで!(`〇´)」

美咲
「にわとり自転車ごとコケたの~。コケ~って走って逃げてきて!だっさ~~~!\(^o^)/」

ひとし
「うるさいよ!とにかく余計なこと言わなくていいから、くちチャックしとけよ!\(`〇´)/」

美咲
「どうしよっかな~。あ~、でもお姉ちゃんの顔みたら言っちゃいそう。にわとりがお姉ちゃんの事好きで、家までついてきて梶谷君にぼこぼこにされてたよって!( ̄▽ ̄)」

ひとし
「ぜんぜん話しが違うじゃんか!完全に僕が悪者になってるし。ストーカーじゃないぞ僕は!\(`〇´)/」

美咲
「んふふ・・!じゃあこれは!今日お姉ちゃん来てなくて、にわとりさびしそうにしてバレエ一緒に踊りたがってたって・・・!(*´ω`*)」

ひとし、(それもぜんぜん違うけど!だいちバレエと聞いてもあまり興味ないからぴんとこないし、習っているのは聞いてたけど。でも、くつでつま先立ちを見せてくれた時はちょっと感動したな!(-_-))

ひとし
「まあ・・・。それなら別にしゃべってもいいかな!じゃっかん違和感あるけど!(-_-)」

と、突然ひとしの首筋にひやりとした感触がして手元がくるい字がゆがんでしまう。

ひとし
「ひやあああ~~~!Σ(゚Д゚)」

情けない裏返った声が教室中に響き渡った。

そして反射的に机も傾き墨汁を薄める水をこぼして用紙をおさえる文鎮もおとしてしまい床でキーンと鈍い金属音が走った。

ざわざわしてた教室内や廊下が一瞬完全に静まり返る

美咲
「(≧▽≦)ニャハハ、そんな事言わないよ~~~だ!」

おかまいなしにからかってはしゃぐ美咲!

(ひとし、不機嫌顔で怒って!)

ひとし
「ああ~も~、何してんだよ~~~!(#`〇´)字がいがんじゃったじゃんか~!首にすみなんかつけるなよ~。お前もあたまおかしんじゃないのか!本当に~!」

美咲
「キャハハハ、やっぱり梶谷君にボロクソ言ってたって言よ~~~!\(^O^)/」

その時いきなり後方から爆弾が落ちるような怒った先生の大声が・・・。

先生
「やっかましい~って、さっきからお前たちは~~~!(#⊳Д⊲)くっだらない事、ベラベラ、ベラベラといっっまでも!手も動かさんと!美咲はふざけてばっかでぜんぜん書いとらんし!ひとしも中二で一番お兄さんなのに一緒になって騒いどってどうするの!他の小さい子たちの方がおとなしいでしょ!」

(不意をつかれて教室中も一瞬びくついて書いてた字が歪んじゃった子も何人かいた・・・。)

ひとし
「(僕は手は動かしていたけど・・・。巻き込まれた。(-_-)」

何気にひとしが隣りで書いてる子をチラ見すると習字紙に落書きして下に隠しているのが見えたがひとしたちを意識して見てる先生の目には入らない。

(ひとし、席を立って床にこぼれた水しぶきを前にあったバケツの雑巾でもくもくとふきだし。先生がこっちにせまってくるのと同時に眼鏡の少年も何気に空気を読んだように後ろの廊下の保護者達の方に戻っていった。)

(美咲、眼鏡の怖い顔で睨んで近づいてくる先生に得意のぶりっ子で足ぶらぶらと弁解するように・・・。)

美咲
「違うよ、だって、美咲はあと名前だけだったのに、にわとりが変な事言って笑わしてくるから間違えちゃったんだよ。(´;ω;`)」

ひとし
「(僕のせいかよ!(-_-メ)」

先生、もう聞く耳持たない感じでさらに雷のような大声で・・・!

先生
「だっても、ヘチマもあるか!(#⊳Д⊲)ほか事しゃべって、脳みそよそに散歩に行っちゃっとるからそうなるの!集中して書いとればそんなもん間違えせんて!」

(美咲、面白がってまたぶりっこに・・・。)

美咲
「ちがう~!(≧◇≦)脳みそだけで勝手に歩けないよ~!」

先生
「いいから、無駄口叩いとらんと早く次の紙だして、やりなさいって事、美咲は!もう12時過ぎとるだろ針が!明日の朝まで残ってやってくか先生と!(⊳Д⊲)」

美咲
「いやあああ~~~、魔法の城のサニーが始まっちゃう!(≧◇≦)」

(先生またもや、いたずらの声色に変わって・・・。)

先生
「ええて!そんなものは!魔法のほうきに乗って、先生が替わりに美咲の家に行って最後まで観といたるで!(⊳Д⊲)」

(美咲、駄々っ子で甲高い声でさけんで・・・。)

美咲
「いやだあ~、そんなの!自分で観なきゃ続きわかんないじゃん!(≧◇≦)」

(先生、さらにからかうように・・・。)

先生
「ついでに美咲の分のご飯とおやつも全部食べてったるでな!お母さんにも伝えとくで、美咲は今日から先生んちの子になるから塾で必死で勉強しますってそう言ってましたって!なんならいっそのこと結婚するか先生と!(*´ω`*)」

(美咲、必死に笑ってるのか動揺してるのか机をバンバンして・・・。)

美咲
「な~~んで!なんでそうなるの!絶対嫌だし!なんで美咲が白髪の生えたお爺さんなんかと結婚しなきゃなんないの~!\(≧◇≦)/」

(先生、吹き出しそうに眼鏡の奥の目が笑って・・・。)

先生