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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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Deep Fantasia 別エンディングバージョン

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 袋の中に入っていたのは、地上にもありそうな、ピンクの縁のタンバリンでした。
「ん?これはタンバリンか」
 そうと知ったからには、鳴らさないわけにはいきません。良太郎は、タンバリンを振ったりたたいたりしました。

 するとどうでしょう。彼の両脚が勝手に岸にある岩のほうへと動いていくではありませんか。
「うわっ、止まれ、止まってくれよ、僕の脚!」
 良太郎が叫んだにもかかわらず、彼の体はタンバリンを持ったまま、勝手に岩の上へと進んでいきました。

 岩の上の座れそうなところまで行くと、今度は彼の体が勝手に座りました。それも、いわゆる「お姉さん座り」で…。さらに信じられないことには、まるで鎖で縛られたかのように、体が少しも動かなくなったのです。
「動け…。動けよ、僕の体…!」
 静かにそう叫んだあと、何と彼の腰から下が魚になったばかりか、最後にはブロンズ像になってしまいました。