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立夏ましろ

novelistID. 29230

扉　田舎暮らし

2019.12.19

ほんの少しの酒
一杯が二杯に
つがれてそのきになって
唇が飲み干している
昔に戻って飲む酒は美味しい
話題は病気のこと薬のこと
童心に戻った学生時代
どの顔も皺と白髪とはげ
あとわずかに生きられる時間を
惜しむように
杯の向こうの幼顔019.12.19