小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

最近思うこと②

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 



≪何もしないのがいいのか≫



結果が良くないと、あの状態のままで何もしなかった方が良かったのかと思うことがある。

例えば湯飲みを持ち上げなかったら割れなかったのにと悔やむのと似ているかもしれない。

対人でいえば、距離を縮めなければ悪感情を持たずに済んだのに、この感情が一番厄介だ。

人と出会ってずっと良い関係が続くことは、あまりないのである、そう決めていたら失敗することもないだろう。


最近ひょんなことからFBでフレンド登録している詩人さんがラインの番号を書いて、ボケ防止に良いからと勧めて来られた。
随分前からファンだったので難しい設定を完了して大喜びしていた。
札幌の人なので時たまきれいな写真を送ってもらった。
ところがそれも束の間で、或る日突然退室されましたとの表示があり、相手の番号が消えていた。
ラインなんてしなくて良かったのに・・と思う。


人付き合いでも或る時或る言葉で切れることがある。
また信じて色々お喋りしていた人が自分に左程好感を持っていなかったことを人伝てに聞くとショックを受ける。
そしてこれまで心を開いて話したり行動を共にしたことを後悔するのだ。
今でも衝動的に立ち寄ろうかなと思うことがあるがぐっと抑えて自分を戒めている。
そういう意思の強さがないというのが自分の弱みだが、反面人を憎めないという長所でもある。

何事かあった時、「中庸に」とアドバイスしてくれた家人の言葉を思い出す。

ネットで近しくなり過ぎた時は哀しみも味わう。
淡々としていれば喜びもない代わりに悲しみも味わずに済む。

母娘でも友人でも、自分で立って静観していれば心は動じないだろう。

喜怒哀楽のない人生はそれはそれで心の平穏を保てるのかもしれない。



次回につづく

作品名:最近思うこと② 作家名:笹峰霧子