小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
月とコンビニ
月とコンビニ
novelistID. 53800
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

溜ってゆくよ

INDEX|1ページ/1ページ|

 

「溜まってゆくよ」


著:大島恭平



梅田  腹減らない?


ユミ  んー


梅田  中華は?


ユミ  んーん


梅田  あれは?駅前に出来たハンバーグ屋さんは?


ユミ  やー太る


梅田  タイ料理あるよ?女子って結構好きじゃなかった?


ユミ  同僚の子が言ってたの?


梅田  そうそう!なんかランチとかをよくみんなで食べてるんだって!


ユミ  ふーん


梅田  冷蔵庫マジでなんも無いから、そろそろ飯食い行こうよ


ユミ  ……


梅田  ……


ユミ  ……


梅田  ……


ユミ  はぁ。


★ノソノソと玄関に向かう中条。


梅田  なに食べる?


ユミ  そば


梅田  お、いいねぇ~


★玄関を出る二人


 しばらく歩いて


梅田  ごめん、タバコ忘れた。ちょっと待ってて


ユミ  ん。


★部屋に戻る梅田。机の上に置いてある煙草を取り、洗濯機の前に。


梅田  出てきていいぞ(小声)


★沈黙


梅田  あれ?


★洗濯機の蓋をあける


サキ  だぁぁああああああ


★洗濯機の蓋を閉める梅田。


 それを強引に開けるサキ


サキ  なんで閉めるのよぉおお!!!


梅田  ばか!聞こえちゃうだろ!


サキ  はいはいそうですか!私は服の汚れと一緒に消えて欲しいってことですか!


梅田  そんなこと言ってないだろ!


サキ  てかさ、なんで洗濯機なの!?普通こういうのはクローゼットとかでしょ!?


梅田  お、俺もパニックでさ!それにクローゼットは開けられる可能性あったし!


サキ  だからって洗濯機はないでしょ!


梅田  そう怒るなって


サキ  え?私怒ってるように見えた?そう見えたってことは何か思い当たる節があるってこと?


梅田  洗濯機に隠れさせたのは悪いと思ってるよ。でも仕方ないだろ!今日は無理って言ってるのにサキがうちに来るから。


サキ  え?私のせい?そもそもこんな状況になったのはアンタのせいでしょ。何よこの下着!あんな地味な女の癖にこんな派手なのつけちゃって!きも。


梅田  あ、あぁ。そうだな。あのさぁ、ほんと悪かったからさ。とりあえず俺は行くから。タイミング見計らってサキもとりあえず家からは出てってくれよな!


サキ  はぁ…もうマジ最悪。


梅田  今度埋め合わせするから。


サキ  いま、して。


★目を閉じて、唇を向けるサキ。


梅田  ば、おまえ。


サキ  ねぇ…


梅田  …


サキ  …


梅田  また今度な!鍵はポストに入れといて!


★逃げるように部屋を出る梅田。


サキ  誰も見てないのに。


★散らばった下着を足で蹴る


サキ  赤とか…引くわ


★サキも外を気にしながら、ゆっくりと部屋を出ていく。


 誰もいなくった部屋のクローゼットが開く。



マリ  赤の下着で悪かったわね。





おわり
作品名:溜ってゆくよ 作家名:月とコンビニ