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佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
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アンデッド・ストック

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二回目の初対面




     貴子の場合


 彼は変わった男で、話が二転三転するし、時々何を言っているのか分からないことがあるけども、悪い男ではない。

 それが、川島(かわしま)俊一(しゅんいち)に対する、間野(まの)咲(さき)の評価だった。

 咲の友人である川島と会うことに決まったのは、ほんの数週間前のことだった。彼女が、彼に会ってほしいと頼んできたのだ。中学生以来、異性との交際がない自分を心配してのことなのだろうが、貴子(たかこ)には迷惑な話だった。

 川島俊一もきっと迷惑に思っているだろうが、そういう気質を持つのが間野咲なのである。

 川島俊一は、小学校までは京都で育ったそうだが、中学に上がる頃に関東に引っ越したという。そのため、関西の訛りは抜けきっているらしかった。関西弁なのだろうかと期待に似た感情を抱いていたのだが、人生の半分以上を関東で住んでいるというのだから、仕方がない。

 彼らとは、喫茶店で落ち合うことになっていた。貴子の自宅マンションから歩いて数分の距離にある喫茶店である。

 まだ利用したことのない喫茶店で、名前も知らない。正確には、咲が名前を言って指定してきたのだが、忘れてしまった。

 霜月の冷気が顔に鋭い痛みを与えてくる。貴子はコートの襟に首をすくめて歩いた。ふと、ブティックのショーウィンドーに映った自分の姿を見る。