小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

アンデッド・ストック

INDEX|199ページ/736ページ|

次のページ前のページ
 

まんドイツ




     *


「実はな、律子(りつこ)。お前はドイツ人の血を引いとるんだ」

 そのとき、あたしはちょうどアイスの最後の部分を口に含んだところだった。思わず噛み砕かないまま飲み込んでしまって、鼻がツーンとなる。あたしは「当たり」かどうかも確認せず、アイスの棒をゴミ箱に投げ捨てた。そして考える。

 おじいちゃん、猛暑に頭をやられたのかな……じゃない。おじいちゃんは頭も足腰もちゃんとしている。くだらないことを言う人じゃないから、嘘という可能性もない。考えたのは、親族に外国人、もしくは外国の血を引く人がいたかなということだった。けれど結果は分かりきっている。そんなのはいない。

「まあ、ドイツの血を引いとると言ってもな、遠い遠い血なんだよ」

「そうなの?」

「うーん。そうだなあ。おじいちゃんのおじいちゃんがドイツ人だったから、律子には、ひいひいおじいちゃんくらい離れとるかなあ」

 あたしは納得した。そんなに遠いのなら、親戚の中に外国人っぽい人がいなくてもおかしくない。おじいちゃんも、そしてその血を引くお父さんも、アジア以外の血が混じっているようには見えなかった。

「ひいひいおじいちゃんはドイツ人だったけど、日本人と結婚したからね。それでその子供も日本人と結婚して、それが続いたから、お父さんも律子もほぼ完全に日本人ってわけだ。だけどおじいちゃんは……えーと……」

「クオーター?」

「そうそう。こう見えて、おじいちゃんは《くおーたあ》なんだ」