小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

アンデッド・ストック

INDEX|134ページ/736ページ|

次のページ前のページ
 

グロテスク少女




 アタシのおばあちゃんはひたすら凄い人で、お母さんがアタシを生んだ直後に死んだときから、完全にアタシの母親になりきった。

 父親はアタシが生まれてすぐに家を出ていってしまった。「種づけだけして逃げやがったんや、あの男は」っておばあちゃんが電話に向かって誰かに愚痴ってるのを、小さい頃に見た覚えがある。奇跡的に物置の奥のほうに一枚だけ残ってた写真で、父親の顔は知ってる。小学校の卒業式と中学の入学式で、保護者席に座ってたのを見たことがあった。もしかしたら、小学校の入学式にも来てたかもしれない。写真とはちょっと身なりが違ったけど、見間違えるなんてあり得ない。あいつは父親面してやがった。ホントふざけんなって話だ。

 直接喋ったことはまだない。お母さんが死んだ途端、「用済み」とばかりに家を出てった男だし、まあ喋りたくもないけどね。

 おばあちゃんは、死んだお母さん、種づけして逃げたあいつの代わりに、アタシの両親になってくれた。おかげでアタシはいじめずいじめられず、スクスクと育ってる。何不自由なく生活させてもらってる。だからこそ、今のアタシをおばあちゃんに見せたくないなと思う。

 なぜなら今、アタシは理科室の前で小林(こばやし)の股間を踏んづけてるからだ。

「ちょ。やめろってオイッ」

 グニャグニャした感触が足の裏から伝わってきてメッチャ気持ち悪い。けど我慢する。小林から取り上げた財布には、千円札と十円玉二枚と一円玉五枚しか入ってなかった。別にカツアゲしてるわけじゃない。クラスメイトの富田(とみた)君が「小林に一万円盗られた」と言うから、それを取り戻すためにやってる。