君に会えたら(再会)
許された時間を支配する
花嫁の夢の時間の美しさに
刻(とき)は立ち止まってはくれない
つぼみから開花する
さくらが
雪洞の明かりに映し出され
夜空の星たちと競い
支配できる桜の時間もまた
同じかも知れない
枝に葉が付くころ
星たちは安心して輝くだろう
会いたいと思う君に
あの日あの時の君
アルバムの中の君は
あの日のまま
あの時の桜の木から咲く花と同じ
今の君が今日は
花嫁のように見えたのは
満開の桜の美しさが映し出したのだろう
作品名:君に会えたら(再会) 作家名:吉葉ひろし