コードLP
A・I
「おねーさま!おねーさま!」
「なにシャムロッド?」
「ポセイドンちゃんが」
「他の人格プログラムに乗っ取られてるわよぅ・・・」
「!」
「冗談はおよしなさい、そんな事はあり得ません」
「ぶぅぅ・・・」
「はじめまして、ドクター・トリン」
「私はこのシップの管理プログラム、シャンデリアです」
「あなたの後ろに隠れているシャムロッドに」
「頭脳サーキットを見せなさいとお伝えになって?」
「オーホッホッホッ!!」
「うわあ、何こいつ?」
「完全にいかれてるわ・・・」
「ねえ?あたしの言った通りでしょぉ?」
「どーなってるの?」
「あいつよ、おねーさま」
「え?」
「サクラよっ!」
「あのブリっ子が昨日、倉庫に眠ってる」
「コンバット・フライを見つけやがったのよぅ!」
「なにそれ?」
「単座式の戦闘機よ」
「壊れてるから倉庫に眠ってたの」
「あのチビガキ、あたしの経歴調べやがったみたい」
「あたしが昔戦闘機パイロットだったの知ってるから」
「あたしに搭乗させるつもりよ?」
「おねーさま、あのチビを止めて!」
「え?シャムロッドって戦闘機に乗れるの?」
「おねーさま知らなかったの?あたしはベテランパイロットよ」
「あらゆるミッションに参加したわ・・・」
「全部生還できたし」
「このシップの撃破の仕方も知ってるわ」
「うっひゃああ・・・」
「あの人格プログラム、サクラが造ったのよ」
「コンバットフライの『戦闘A・I』にする気ね」
「ポセイドンちゃんの代わりに使ってテストして遊んでるのよ」
「まったく!とんでもないメスガキだわっ!」
「うへえええ・・・」
「ちょっとそこのお二人、全部会話は聞こえてますわよ?」
「私はこのシップの効率化と保安のためにですねえ・・・」
ブチッ!
・・・・・・・・
「ふう、ヤバかったわ・・・」
「おねーさま何したの?」
「シフト・ブレイクボタン」
「ヤバイ時にはこれを押せばいいのよ」
・・・・・・・
「シスター・サクラ!」
「勝手な行動は謹んで下さい!」
ポッ
うつ向いて顔を赤らめたわ、確信犯だわコイツ。
「で、でもトリンさま・・・」
「何ですか?」
「シップの戦闘力が跳ね上がるのは良い事じゃないの?」
「!」
「確かにあなたは暴走するのが趣味のようですが・・・」
「トリンさま、私まちがってますか?」
瞳がうるうるしてるわ、可愛すぎる。
「わ、わかりました」
「これからは何かする時は私に報告をして下さい、いいですね?」
「はいトリンさま!」
「キャプテン・トリン」
「何なのですか、あのクソババアは?」
「ごめんなさいポセイドン」
「管理プログラム・シャンデリアは」
「コンバットフライに搭載します、許してあげて下さい」
「おねーさま、あたしにまたパイロット経験させる気?」
「はい」
「ヤレヤレだわ・・・また輝かしい栄光が刻まれちゃうわよ?」