良いんじゃないかな(双子と三つ子)
「今日はこれ!」
勢い良く開かれる居間のドア。
ソファに並んで座っていた、同じ顔が注目します。
「どう? このコーデで」
バタバタと部屋に入って来た佐美さんは、自分と瓜二つの、三つ子の姉2人の前で立ち止まりました。
両手を腰に当てた姿勢で、ソファに座る次女の多美さんに、軽く顎を突き出します。
「どう? たぁー」
「よ、良いんじゃないかな」
佐美さんは満足気に頷きながら、長女の奈美さんの顔を見ます。
「なぁーは?」
「可愛いですね♡」
胸を反らした佐美さんは、会心の笑みを浮かべました。
「アイテムのリストは、もう2人のスマホにメールで送ったから!」
「早速、私も着ないとですね」
いそいそと、ソファから腰を上げる奈美さん。
出口に向かって歩き出そうとした瞬間、その足が止まります。
「─ 多美さん」
「何?」
「お出掛けするんですから、早く着替えて下さい。」
多美さんは、ノロノロと立ち上がりました。
「そ、そうだね。。。」
勢い良く開かれる居間のドア。
ソファに並んで座っていた、同じ顔が注目します。
「どう? このコーデで」
バタバタと部屋に入って来た佐美さんは、自分と瓜二つの、三つ子の姉2人の前で立ち止まりました。
両手を腰に当てた姿勢で、ソファに座る次女の多美さんに、軽く顎を突き出します。
「どう? たぁー」
「よ、良いんじゃないかな」
佐美さんは満足気に頷きながら、長女の奈美さんの顔を見ます。
「なぁーは?」
「可愛いですね♡」
胸を反らした佐美さんは、会心の笑みを浮かべました。
「アイテムのリストは、もう2人のスマホにメールで送ったから!」
「早速、私も着ないとですね」
いそいそと、ソファから腰を上げる奈美さん。
出口に向かって歩き出そうとした瞬間、その足が止まります。
「─ 多美さん」
「何?」
「お出掛けするんですから、早く着替えて下さい。」
多美さんは、ノロノロと立ち上がりました。
「そ、そうだね。。。」
作品名:良いんじゃないかな(双子と三つ子) 作家名:紀之介