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すなっしー
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novelistID. 64061
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空を踏みしめる

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空を踏みしめる

 私たち人類は地(ち)を踏みしめる生活から路(みち)を踏みしめる生活へと変化してきた。どこまで続くかわからない路を。

 地球の表面積は約5億1000万平方キロメートル、大陸はその30%程度と聞くから約1億5000万平方キロメートル、日本はその約0.25%の約38万平方キロメートル筆者はビルに囲まれた生活をしているため地球を感じるのは空を見上げるときのみである。ちっぽけな大きな四角い空。
 たとえば海に行った時、皆さんはどう思うだろうか。有名なあの歌のように広いな、大きいな、と思うだろうか。それが人間の感じることのできる限界の地球の大きさなのかもしれない。とにかく地球は広いのだ。
 さてそんな地球の表層のわずかな部分で過ごしている人類が歩いている地面は何でできているだろうか。土、草の人も多いと思うが特定の人(おそらく都市部で暮らす人)はアスファルト、コンクリートと答える人が多いかもしれない。実際日本の路の約80%は舗装されているので多くの人が舗装道路、つまりはアスファルトやコンクリートに覆われた地面を踏みしめていると思う。つまり私たちは地面を踏んでいないのである。

さて広辞苑で空の意味を調べてみると
 空:地上に広がる空間、地上から見上げるところ。
とある。さらに地の意味を調べてみると
 地:つち、りく
とある。大げさにいうと私たちは地面の上の空間、空を踏みしめていることになるのだ。

 筆者が広く大きな海と同じ広さのはずの空を見てもちっぽけだが大きいと思うのは毎日空を踏みしめ空に浮き、人々の空間に広さを感じるからだろうか。そう考えると納得いくような気がする。

 空には別にこんな意味もある。
 空:心が落ち着かないこと。 例)上の空
空を踏みしめる私たちは心が落ち着かなく不安定な生活をしているのかもしれない。

「土に根を下ろし 風と共に生きよう 種と共に冬を越え 鳥と共に春を歌おう」
(天空の城 ラピュタ ゴンドアの谷の詩 より抜粋)

 空虚なこの世界、地を踏みしめ地を感じる生き方をしていきたい。


参考資料
一般社団法人 日本アスファルト協会 入門講座 アスファルト舗装の構成
http://askyo.jp/knowledge/06-2.html

世界の道路延長、舗装率
http://www.mlit.go.jp/statistics/pdf/23000000x023.pdf


作品名:空を踏みしめる 作家名:すなっしー