「新恋愛病院・不倫病棟」 第九話
「10分ですか。挿入してから射精までの日本人の平均時間は3~4分です。一般的に1分ぐらいまでを早漏気味、7分以上を遅漏気味と判断します。えっ?って思われるでしょうが、女性の方も感じてきてピストンされる時間があまりに長いと興ざめします。一時間も続けて女がメロメロになったよ、などと自慢する人には本当は感じてないから長く時間がかかっていると言いたいですね」
「それは知りませんでした。今の説明で言うと、ボクは彼女を感じさせれば2~3分の挿入時間で十分だということになるのですか?」
「そうです。何度も何度もイカされたなどと言う話には、女性が演技をしている可能性もあります」
「安心しました。ボクは早い方なので前戯には時間をかけています。一人の彼女はそこだけでイクと言ってくれます。新しい彼女はどちらかと言うと早く入れて欲しいと言うのでそうすると早く出ちゃって怒られるんです」
「普通女性はゆっくりと時間をかけてくれる方が嬉しいと思うのですが、彼女さんはなぜそう言うのか解りません」
「なんでも中が疼いてくると言うんです」
「中が疼く・・・指で刺激してあげれば感じられると思うのですが拒否するのですか?」
「いいえ、そういうことは無いですが、早く入れてって叫びます」
「あなたと一つになりたいと思うのね。ではこうしましょう。彼女の欲求に従って挿入しても直ぐに動かさないで本当にゆっくりと結合していることを楽しみましょう。最初はあなたからではなく彼女が主導権を持てるように女性上位で始めてください。案外上で大きく動かされても自分のペースじゃないし、自分の感じるところはそれほど刺激を受けないから長持ちするの。目を閉じていればさらにいいと思います」
「彼女が上になって入れるということですか・・・それはいいのかも知れません」
「はい、では実際にどのぐらい違うのか今から試してみましょう。シャワーを浴びてベッドに寝てください」
「ええ~早奈枝さんとするのですか?」
「好みじゃないですか?」
「そんなことないですが、こんな綺麗な人だともっと早く出ちゃいそうで」
「あら、喜んでいいのかしら。これも治療なのでご遠慮なく」
上村に続いて早奈枝もシャワーを浴びてバスタオル姿でベッドに来た。
隣りで膝をついた格好でバスタオルを外すと上村の男性自身は十分なカタさに達していた。
作品名:「新恋愛病院・不倫病棟」 第九話 作家名:てっしゅう