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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「新恋愛病院・不倫病棟」 第七話

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美沙子から電話が来たのは三日目だった。
振替の休みになっている月曜日が都合よいと言われて、その日里紗は一人で病院を出て美沙子の自宅へと向かった。

玄関を入ると居間に娘が座っているのが見えた。
里紗は近づいて正面に腰かけた。

「恋愛病院勤務の里紗看護士です。今日はぜひお話がしたいと思って寄らせて頂きました。お名前聞かせて頂けますか?」

「恋愛病院?神田町の?」

「はい、よくご存じで。お友達に聞いたの?」

「そうではないですが、何となく聞いたことがあると言うだけです。名前は夕美と言います。高校二年生です。今日はどうして来られたのですか?」

「お母さんに何も聞いてなかったの?」

「聞いてないです。女性の看護士さんが来るからとだけ聞いていました」

「そうなの。じゃあ、初めから全部話しますね。こうして話していると全然普通のお嬢さんに見えるわね。それに可愛いし。あのね、お母さんとこの頃話しをしなくなったでしょう?それで心配に感じて病院へ相談に来られたの。今日伺ったのは、夕美さんにどうしてお母さんを嫌うようになったのかということが聞きたかったからなの。良かったら教えてくれない?」

「母のいないところで話したいです」

そう返事した夕美は自分の部屋に来るように里紗を誘った。

「綺麗に片付けているのね、感心だわ~わたしの部屋なんて散らかっているから恥ずかしい」

「なんでもきちんとしないと気が済まない性格なんです」

「あら、じゃあ私はスボラな性格っていうことね、ハハハ~」

「潔癖すぎるって友達に言われます。自分では普通に感じていても、みんなにはそう見えるんだと」

「だから、お母さんが男の人とベッドにいたことで傷ついたのね」

「ええ?そんなこと母が話したんですか?」

「恋愛病院なのよ。下半身の悩み事だって大きな悩みごとになるの。誰にも話せないことだからこそ私たちの病院は意味があるって思うのよ。夕美さんにとってお母さんは汚らわしいって感じらるのかしら?」

「汚らわしい・・・そんなこと思ったことないです」

「じゃあ、お母さんが恋人の男性とセックスをしていてもそれは許せるのね?」

「はい、男と女ですから当然です」

里紗は意外な答えに戸惑った。