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こーぎープリッド
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ナルの夏休み 【担任の先生が未成年と間違われて】EP-2

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翌日の朝



「夕べ、出張先で残業で遅くなって帰り道で酒場で延々とお話したら夜中になっていたのよ」
「南先生、私たちと区別できないほど、とても若く見えるから未成年の女性だと勘違いされたのですね」
「そうなのよ。でもアンチエイジングは、年齢を重ねても美しさを保てるけど」
「でも不便なことも多いですね」
「私、未成年と見間違われることが多くって」
「今はお酒をのむのも制限されているし」
「いくらお金があっても医療局から止められるのよ」
「アルコールも適度ならいいけど」
「その適度が人によって違うのよ」
「先生なら飲み過ぎないし」

 私は担任の南先生の服装を見た。ミニスカートからでた足は長いし細く肌がきれい。太ももがきれい。肌が若々しい。地球温暖化で熱帯になってしまった日本では薄着のファッションを楽しむ若い女性も多いし。
 そもそも宗教的な理由によるドレスコードは、23世紀の日本には存在できない。政策上の理由である。

 ドレスコードは信仰の強要だと解釈されるのである。

 なお、一部の外国人の信仰と良心の自由のために例外的にドレスコードをする行為は認められるが、これもいろいろと面倒な手続きが必要で。


「先生、ちょっと相談にのって欲しいのです」
「どんなことなの」
「同じ寮の部屋にいる田中さんが、アイドルになる気がないです」
「でも、本人と会って話し合わないと。そのことで、あたなと田中さんとどんな関係があるのですか」
「えーと、相談されて。あら、これは内緒だったけど」
「まあ、いいでしょう。別に悪い話ではないから」
「私、悪いことしてしまったわ。この話は秘密にするつもりだったのに」
「いいのよ。気にしないで。では、田中さんが相談するときまで、このことを内緒にして」
「はい」
 私は友達の悩みを秘密にしなければならない。でも、それをつい先生に言ってしまった。
 そして、担任の先生は教室から職員室へと移動した。

 その時、田中美優が職員室に入った。学校を辞めたいという。でも、私が彼女のことに、これ以上干渉しないようにと思った。