「新恋愛病院・不倫病棟」 第五話
「あっ・・・気持ちいい・・・」
「早奈枝さん・・・なんか出そうです」
「ええ?今挿入したばかりよ。我慢してね、動かさないようにするから」
「恥ずかしいです」
「いいのよ。おしりに力を入れて他ごとを考えるの。目を閉じるのもいいかも知れないけど」
「大丈夫です・・・なんとか」
早奈枝はゆっくりと上下運動をする。そして次は前後運動をした。少し感じてきたのか、声を出すようになっていた。
「あ~、前田さん・・・下からちょっと突き上げてみて」
「こうですか?」
早奈枝の動きに合わせて腰を突き上げる。
「そう、もっと前に出すような感じで突き上げて」
言われたとおりにする。
早奈枝の中は徐々に締め付けてゆく。
「早奈枝さん・・・きつくなってきました」
「女はこうなるのよ・・・あ~」
身体を入れ替えるようにして、前田は強く激しく早奈枝の中を突く。
「出していいのよ、もっと強く・・・あ~」
あまりの締め付けに出そうと思っても出ない。焦りに似た気持ちでさらに強く早く腰を使う。
早奈枝にピークが来た。
「アッ、アッ・・・ダメ・・・」
ほぼ同時に前田も果てた。
暫くは二人とも動けなかった。
「早奈枝さん・・・すごいです。こんな経験初めてです」
「そう、良かった。たくさん我慢してくれたのね・・・私本当にイッちゃったわ」
「それなら嬉しいです。演技かと思いましたから」
「ううん、こんな演技なんて出来ないよ。見ていて解るでしょう?」
「はい、そうですね。何だか自信が出てきました。ありがとうございます」
「それは良かったわ。帰ったらさっそく奥様と試すのよ」
「そうします。鉄男先生によろしくお伝えください。それに里紗さんにも」
「ええ、伝えておきます。報告する義務がありますからね」
笑顔で早奈枝は前田を見た。
帰ってゆく後ろ姿には男の自信が見えるようだった。
「早奈枝くん、いい仕事をしたようだね」
「先生・・・こんな素敵なお仕事ありませんわよ。これからも頑張りますわ」
里紗はちょっぴり羨ましいと感じていた。
作品名:「新恋愛病院・不倫病棟」 第五話 作家名:てっしゅう