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吉葉ひろし
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novelistID. 32011
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あしあと
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すっかり忘れられてしまった
と、思っていたのに
あなたの
気配を感じた日
やはりあなただったのだと気付いた
ただ
言葉も交わさないのに
秋の
赤く染まった葉が
自分のほほの色の様に
感じた
嬉しさなのだった
そんな時
言葉を探し
蒼い澄んだ空に
指で文字を書いてみた
あなたが、また
あなたらしい
姿を見せてくれると
ぼくは信じてしまいそうです
あなたへ届きはしないでしょうが
届きそうな気持もあるのです
指で書いた
蒼い空の文字が
きっとあなたに届く気がしているのです
作品名:
あしあと
作家名:
吉葉ひろし