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てっしゅう
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「かぐや姫」 第七話

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「うん、この頃ね、もっと勉強しないといけないって感じているの。特に数学や物理に関心があるの。この前図書館で見つけた相対性理論はとっても関心がある」

「難しいことが好きなんだなあ~おとうさんには解らないよ。こんなことを言うと嫌われるかもしれないけど、かぐやには女性として身につけて欲しいこともあるから、少しずつでいいからお母さんの手伝いをしてあげて欲しいんだ」

「お手伝い?お母さんがやっている家の事?」

「そうだよ。やりたいとは思わないだろうけど、かぐやには頭も良く、家のことも出来る素敵な女性に成長していって欲しいと願うんだよ」

「わかったわ。一つ聞いていい?」

「なんだい?」

「私を見つけたときにお父さんは置き去りにした親からの伝言を全く見たり聞いたりはしなかったの?」

「ええ?どうしてそんなこと聞くんだ」

「お家の納戸に仕舞っている私が入れられていた容器を見たの。普通じゃなかったわよ。誰が見てもそう感じられるって思うの。そこまでした親が私や拾ってくれるだろう人に何も残してないなんて考えられないって思ったの。違う?」

「お前が入っていたあの容器から外に出すのに苦労したんだ。扉が開かなかったからな。あちらこちら触っているうちに突然開いたんだ。中からお前を取り出して家に連れて帰った。その時に容器を必ず保存するようにとメッセージがあった。だから残しているんだよ」

「メッセージはそれだけだったの?かぐやはこのごろ自分の身体の変化がお母さんやお友達とは違っていると強く感じるの。お父さんには言えないようなことだけどハッキリと違うの。だから、本当のことが知りたい」

「本当のことは、今言っただけだよ。身体が違うのは世界中にはいろんな人種がいるからだろう。日本人じゃないっていうことだって考えられるからな」

「お父さん、かぐやは驚かないよ。前に言ったけど、何を聞いても世界中でかぐやのお父さんは一人だし、お母さんも一人だと思っている」

「かぐや・・・今から言うことはお母さんと翔には絶対に話さないと誓ってくれ」

「うん、わかった」

「納屋に置いてある乗り物に乗せられたかぐやが来たのは空の上からだった。駐車場から見えた閃光に引き寄せられて近づいたら、カプセルにお前が乗せられていた。後は先ほど話した通りだ。メッセージはおまえをよろしくと伝言されていた。音声はすぐに消えて今は聞くことも出来ない。どこの誰なのかは・・・知らされてないから解らないんだよ」

「私が宇宙から来たって言う可能性もあるということね。もし他の惑星から来たのなら地球の人と身体が違っていても不思議じゃないから、疑問は解消される。似ているということは、どこの惑星でも進化の過程はそれほど変わらないということを証明しているということよね。お父さん、正直に話してくれてありがとう」

「かぐや・・・一つだけ約束してくれ」

ボクはあのメッセージ主の国王の言葉、20年経ったら迎えに来るということは、言えなかった。