「かぐや姫」 第六話
反乱軍の残された艦船はこの距離では重力兵器を発射することは出来ない。
かと言って後退すれば攻撃されてやられる。
暫くはにらみ合いになり、その時間が敵に攻撃方法を研究する時間を与えてしまった。
「奴らの防御スクリーンは自らの攻撃をするときに解除される。その瞬間を狙おう。編隊を組み直して、全艦後退する動きを見せて、攻撃して来たらその隙に戦闘機で反撃する。見つからないようにすぐに離れられるように待機する」
反乱軍の司令官は自ら小型の戦闘機に乗り込み、静かに出発ポートをオープンさせたまま待機した。国王は後退してゆく反乱軍に対して迎撃ミサイルを発射した。
すぐさま防御スクリーンを作動させたが、一瞬の隙を突かれて戦闘機からの高エネルギーミサイルが命中した。
激しく艦が揺れる。炎上する側面は防御スクリーンが効かなくなっていた。
艦を反転させる。メインエンジンの出力が低下する。危険を察知した国王は、ひとまず全速でかぐやから離れる決心をした。
当然後方から反乱軍の艦隊は追いかけてくる。
重力兵器を使用されないように進路をジグザグにとる。さらに急激に180度反転して敵の正面を突く。激しく迎撃ミサイルを撃ち込む。相手からもミサイル攻撃され艦船はあちらこちらが破損してゆく。
再び進路を変え、スピードを亜光速まで一気に加速して、反乱軍から離れて行く。
「逃がすな!おれに続け。全速で追うんだ。他の艦船に構うな」
司令官の号令で残っていた三艘の反乱軍艦船は、国王の艦を追いかけるが、追い付かない。
そもそもスピードが違う。
政府軍の残された二艘の艦船は国王の命令で惑星かぐやへ帰還した。
どのぐらい離されたのだろう。監視レーダーに国王の艦船が映らなくなった。
「あれだけ破壊したのに、こんな速度で走行できるとは無理をしているな。必ず燃料が尽きるか、トラブルで停止するだろう。諦めずに追いかけるぞ」
惑星かぐやからかなり離れた場所でプラズマ噴射装置にトラブルが生じて、一気に出力が下がり、危険な状態になった。飛行を停止して、修復を試みたが、防御スクリーンは一部破損したまま部品の欠落で治せなかった。
「このままでは、反乱軍に追いつかれてしまう。何か良い方法はないだろうか」
国王も術がなく乗組員にそう尋ねた。
かと言って後退すれば攻撃されてやられる。
暫くはにらみ合いになり、その時間が敵に攻撃方法を研究する時間を与えてしまった。
「奴らの防御スクリーンは自らの攻撃をするときに解除される。その瞬間を狙おう。編隊を組み直して、全艦後退する動きを見せて、攻撃して来たらその隙に戦闘機で反撃する。見つからないようにすぐに離れられるように待機する」
反乱軍の司令官は自ら小型の戦闘機に乗り込み、静かに出発ポートをオープンさせたまま待機した。国王は後退してゆく反乱軍に対して迎撃ミサイルを発射した。
すぐさま防御スクリーンを作動させたが、一瞬の隙を突かれて戦闘機からの高エネルギーミサイルが命中した。
激しく艦が揺れる。炎上する側面は防御スクリーンが効かなくなっていた。
艦を反転させる。メインエンジンの出力が低下する。危険を察知した国王は、ひとまず全速でかぐやから離れる決心をした。
当然後方から反乱軍の艦隊は追いかけてくる。
重力兵器を使用されないように進路をジグザグにとる。さらに急激に180度反転して敵の正面を突く。激しく迎撃ミサイルを撃ち込む。相手からもミサイル攻撃され艦船はあちらこちらが破損してゆく。
再び進路を変え、スピードを亜光速まで一気に加速して、反乱軍から離れて行く。
「逃がすな!おれに続け。全速で追うんだ。他の艦船に構うな」
司令官の号令で残っていた三艘の反乱軍艦船は、国王の艦を追いかけるが、追い付かない。
そもそもスピードが違う。
政府軍の残された二艘の艦船は国王の命令で惑星かぐやへ帰還した。
どのぐらい離されたのだろう。監視レーダーに国王の艦船が映らなくなった。
「あれだけ破壊したのに、こんな速度で走行できるとは無理をしているな。必ず燃料が尽きるか、トラブルで停止するだろう。諦めずに追いかけるぞ」
惑星かぐやからかなり離れた場所でプラズマ噴射装置にトラブルが生じて、一気に出力が下がり、危険な状態になった。飛行を停止して、修復を試みたが、防御スクリーンは一部破損したまま部品の欠落で治せなかった。
「このままでは、反乱軍に追いつかれてしまう。何か良い方法はないだろうか」
国王も術がなく乗組員にそう尋ねた。
作品名:「かぐや姫」 第六話 作家名:てっしゅう