モラトリアム
僕のことだ
いじめ
いじめられるのが嫌だから今日もいじめっ子とつるんでる
平たい会話で今日も友人と戯れ
また青い果実をかじって自分を癒している
どこか遠い国に行って
自分を傷つけるほど熱く生きたい
そうして僕はそこで僕は熱く、清く、
身を焦がすように生きるんだ
水と小麦粉さえあればいいよ
僕は生き続ける
夜は眠らないで
一晩中星を見ていたい
生命が
僕のナイーブさが
熱く燃え始めるのをひそかに期待している
現実いやだ。道徳いやだ。秩序いやだ。正義いやだ。理想いやだ。真実いやだ。
成長……いやだけど、それでも成長しなきゃいけないんだろ
焦り、不安
僕という矛盾
なぜ青い果実を好むかというと
僕は人生において青い果実しか知らないんだ
広い高原の中で入場口がある
そこは大人の世界と子供の世界とをはっきり分ける入場口で、
大人の世界は広々した空が続いていて
とてもいい匂いだ
子供の世界は何もかも不安定な地盤だ
牛乳の腐ったような乳臭いにおいがして
明るくなったり暗くなったり定まらなくて
入場口で切符を切るおばさんが僕を見て、僕を見透かしたように
薄ら笑いを浮かべている
恐いんだ。何もかも。
気が付いたらいつも小さな四角い部屋で
膝を抱えておびえていた
僕の中で願うもの
確かなものが欲しい
何でもいい。確かなものが欲しい