『 誰も 助けてくれない 』
今日は鏡をチェックするのが怖い話を教えてあげる。
「ぇへへ。顔壊ししてやる」
今聞こえたのは、誰かからのカオコワシ宣言。
しばらくすると、二重が下りる恐怖が待っている。
「今日の顔、確かめに来た」
逃げ帰る私に嘲笑の声。数年後に現れたらどうしよう、その姿。
怖すぎる現実を突きつけられている。
「更年期障害とか、注射で治るって」
それから、奴は私から飛び降りた。人を乗り物として使うのはやめて下さい。
敬語なのは、奴が偉いやつだからだが、後悔している。
人の中から出て行けよ。
頭を勝ち割ってでも、取り出してやる、君の中のそれを。
優しいですね。
とにかく、イケメンですね。
私は、鏡の中で生きていく方が、まだ良い人生が待っているのではないかと考えた。
助けてぇ。
よし、助けてあげよう。お前の顔で。
私が生きる道の前に、立ちはだからないでくれればいいの。
親子は共存できないが、お前達は本当に卑怯者なの。
銃を向けるのは、止めろ。
試験は受けさせないことも出来ただろう。
死を取らせるように導く私を鎮めることは、出来ないの?
貴方は死にたいと今、考えましたね。
替わりに死んであげる。
死ななくて、いいのね、本当に、そういう時だけ張り切らないでいいの。
今すぐそこで眠って。助けてあげるから。
そうやって、子孫繁栄の道が開かれる新しい時代を受け入れられずに、
私はいる。
誰も聞かないでいいし、ケツに駐車撃たれて×注射打たれて、悲しんだだけ。
生き続けるためには、ネットとかそんなんでいいから。
誰も 助けて くれない
それは 生きたい人だけ 生きていいから
痛い思いするのと 痛い思いするのは
どちらがいい
5か所蚊に食われた
左足 挫いた
それだけで 生きたくないなんて
知られただけで 生きたくないから
雨降りの中、奴らを落として歩く勇気は出たが、鏡をチェックするのが怖い。
鏡よ鏡まで、あと何年なんだ。眼鏡を取れよ、マスクを取れよ。
自分の意識過剰と暢気な緩さが危険なことが、3度の大砲音を呼んだ訳ですかね。
3度目の正直、あれは、花火の音ではありません。
作品名:『 誰も 助けてくれない 』 作家名:みゅーずりん仮名