私の結婚
幸せなゴール
ウエディングマーチが高らかに流れ、目の前のドアが開くと、大勢の人たちの笑顔。そして父に導かれて歩く先には、まばゆく光り輝くステンドグラス。その前には、私を待ち受けるタキシード姿の男性。そしてその顔は……その顔は作りはイマイチだけど、柔和な笑顔を浮かべた愛すべき純平だった。
披露宴でも、純平は持ち前の気遣いを発揮し、誰もが心地よく過ごせる空間をつくった。特に、私の親族や友人たちには細やかに気を配ってくれた。
最初はそのルックスを疑問に思ったであろう友人たちも、打ち解けるにつれ、私の選択を納得してくれているように見えた。そして考えようによっては、私を実際以上に美しく引き立ててくれているとも言える、そう思えばむしろありがたい。
純平の人柄そのもののような、とても温かい結婚式だった。自分たちはもちろん、その場にいた人みんな、列席者のみならず式場スタッフまでもが笑顔がこぼれる、そんな楽しい時間が流れた。純平には笑顔の神が宿っている、きっとそうに違いない。