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一日のけじめのとき

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やりきれないほどの暑い一日が
暮れかかる午後七時半

夕闇の道をあの場所まであるく
遠くの空に紅色の夕焼けがみえる

急ごう
早くあの空一杯の紅い空を見たい

小走りに着いたとき
足早な夕日は落ちていた

いつも感じるこの悔しさ
薄暗い公園のベンチに座る

ジョギングしている若者が
私の背後を通り過ぎていった

誰もいなくなるまで
ここに座っていよう

仄かに残る空の青と気弱な灯りを
スマホに納めた

私の目に見える一つ星も
僅かに残る空の茜色も
写ってはいないけれど

それなりに美しいんだよ
ほんとうはね
私のきもちだってね

作品名:一日のけじめのとき 作家名:笹峰霧子