社会に不適合な二人の
師父ドドリアさん
弟はシーフードが好きです。特にイカとエビとホタテのシーフードミックスがあれば喜んで食べます。
弟はホワイトクリームも好きです。グラタンやシチューが好物です。
そして弟はお米も好きです。お米がなければ食事ではないそうです。
つまりシーフードドリアがベスト料理なのだと言います。
「なにか作ろうか?」
「シーフードドリア。」
必ず言います。そして弟は続けて必ず次のことを言い出します。
「ところでシーフードドリアのシーフーってなに?ドドリアはドドリアさんのドドリアでしょ。シーフーは?」
「太公望がスープーシャンにシーフーって呼ばれてたから太公望の事じゃないの。」
「ゾフィー!!」
「それスープーシャンの方だし!違うし!」
実際にシーフードドリアを作っても、別にいつも通りの顔で平らげます。
――
[シーフードドリア]…シーフードグラタン・オン・ザご飯。
[ドドリアさん]…鳥山明先生著のドラゴンボールでフリーザ様のお付きの人。
[太公望]…封神演技の主人公。日本だと藤崎竜先生著の封神演義か、横山光輝先生著の殷周伝説が有名。会話は藤崎竜先生の方。
[スープーシャン]…四不像。実はスープシャンが正しい。太公望が騎乗するカバ。現実の四不像は鹿。
[ゾフィー]…藤崎竜先生の異説 封神演義のスープーシャンの鳴き声。
[シーフー]…師父。しふ。中国で師匠とか先生とか相手を示すときに言う言葉。
作品名:社会に不適合な二人の 作家名:春川柳絮