小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

びっくりボックス

INDEX|1ページ/1ページ|

 

 ヨシユキ一行が日本のどこかの町を歩いていると、「びっくりボックス」と書いてある、簡易トイレのような縦長ロッカーのような箱が五つ並んでいた。それらを見たヨシユキは言った。
「何か、面白そうだね」
 そう言って、彼は真っ先に一番左のボックスに入った。10秒後、その中からヨシユキの叫び声がした。
「うわ、すっげ〜!」
 彼は、両手にあふれそうな量のキャンディーを抱えて出てきた。
「このボックス、すごい。キャンディーが上から落ちてきた」
 それを聞いたメンバーは驚いたり、半信半疑の表情を見せたり、それぞれの反応を示した。


 次に、トシロウが左から2番目のボックスに入った。10秒後、彼は叫び声を上げた。あわててボックスから出た彼は、頭のてっぺんから足の先まで一味唐辛子がかかっていた。そのうえ、彼は何やら目をつぶり、顔を押さえている。
「いてててて…何だアレ」
 スズコがぷっと吹き出し、くすくす笑い出した。
「スズちゃん、笑うなっ!チクショー…」

 それから、トモアキが中央のボックスに入った。20秒後、ボックスの中から何か鈍い音がしたかと思うと、彼の叫び声が聞こえた。彼は、頭に大きめのたんこぶを付けて出てきた。
「ってえ…何で、何でたらい…」


 今度は、ヒロシが右から2番目のボックスに入った。10秒後、ボックスの中で彼は絶叫し、ドアを乱暴に開けて出てきた。
「おい、何だありゃあ!上からカエルだのトカゲだのが何匹も…!」
 スギヒロが鼻でふんと笑って言った。
「ハハ、おまえにも怖ェもんがあるのか」
 すると、ヒロシは半ギレで言った。
「は?じゃあおまえ入ってみろよ。半端じゃねえぞ、あの中」
 何も言わずに、スギヒロは一番右のボックスに入っていった。

 30秒後、彼の絶叫がボックス内にこだました。外にいたメンバーは、何事かと彼の入ったボックスのドアを凝視した。その直後、スギヒロが太ももの裏を押さえながら出てきた。
「はぁ、はぁ、何だアレ。しばらく座ってたら下からビリッと来やがった!」
 彼の予想外のリアクションに、スズコはおろか、ほかのメンバーは大爆笑した。

 以上、ナンセンス極まりない世界にお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m


                   ― Fin ―
作品名:びっくりボックス 作家名:藍城 舞美