キミに贈るよ
長閑な田舎の田んぼ道。そして見たんだ。
雨上がりの畦道から飛び出してきた蛙…… 若い稲穂色のアマガエル
けっこう人懐っこいし、指先の吸盤で枝から枝 壁面登りって忍者のようだ
そのケロちゃん…… 粘膜からは体を細菌などから守るため毒が分泌されている
「小さくても俺は… 呼び名はアマでもオスなんだ」
「何処に行っても かえるかえるってなんだよ、それ」
「雨の日ばかりじゃないんだよ、晴れの日だっていい。レインコートは脱ぎすてて…てか?」
水溜まりを飛び越えそこねてど真ん中、はまって汚れて飛び跳ねた
――キミに贈るよこの言葉――
『無菌のバリアコート』だね!