VRMMO【アドベンチャーズ】
アバター作成
私の名前は木下瑞希、16才。現在高二の女子高生。そんな私のもとに届いたゲーム機材。それは今流行りのVR専用ギアだった。
送り主を見てみると”木下美紀子”と書いてあった。どうやら私の姉が買った物らしい。そして手紙もある。
――これで一緒に遊ぼう。VRMMO【アドベンチャーズ】内で待ってる。
との事。とりあえずメールを美紀姉に送ってから自分の部屋に持って行き、パソコンに繋いでセッティングしていく事にした。
ゲームのダウンロードやVR専用ギアのインストールや脳波の検出なんかを行っていたら、何だかんだで3時間くらい経過していた。流石フルダイブ式、時間が掛かる。
そして説明書や公式ページを見ないまま、早速ログインした私だった。
キュィィィィィイイイイン…――
私は真っ暗な空間にいた。
すると何処からか声がした。
《ようこそ、【アドベンチャーズ】の世界へ。ここはアバター作成空間です。私はプレイヤーのアバターを管理しています総合AIの”アイ”と申します。以後、宜しくお願いします。》
《早速ですが、貴方のアバターネームを決めて下さい。》
「キキ」
ポーン
《では次に貴方の種族を決めて下さい。》
選べる種族は『人間、エルフ、ドワーフ、獣人、魔人』があったので私は『獣人』の『狐』を選んだ。狐は他の獣人種族と違い、魔力が高く器用が優れているのだ。生産もやってみたい私としては嬉しい種族だ。
ポーン
《次に容姿を変更して下さい。》
この容姿変更というのは、髪型・髪色・瞳色・身長などの事だ。
私は基本的にこのままでいくので、後は髪型を銀髪セミロングにして、瞳を碧眼にしておいた。
ポーン
《最後に武器を選んで下さい。》
様々な武器が私の目の前に出てきた。
色々と試してみた所、槍が一番使いやすかったので槍にした。
ポーン
《では【アドベンチャーズ】の世界をお楽しみ下さいませ、キキ様。》
こうして気が付くと私は見晴らしがいい草原に一人いたのだった。
作品名:VRMMO【アドベンチャーズ】 作家名:メロス