詩⑤
どれだけ揺らしても 世界は変わらない
空は明るいまま 輝いていた
広がる景色は アリス症候群
何もかもが立派だった
ある日弟がわんと泣いた
うるさいと吹き飛ばされても
窓の外は悠然と煌いていた
変わらないことも 変わることも 惨たらしい
お母さんが出ていった
桜が散って 雨が降り出した時の事
リビングが暗く陰る
ねえ 私たちも連れていって
弟はさらに泣いた
どうすることも出来ずに
手を繋いだ 胃が悲鳴を上げる
這いずる身体で 掻き毟る
ブランコに乗りたいな
何もかもが立派で 素敵なお外
目の前に 空があるのに
手を伸ばせば届きそうなのに
お腹すいたね ああそうだ
待っています お母さん
私たち たった二人で
強く強く 抱き合いながら
空は明るいまま 輝いていた
広がる景色は アリス症候群
何もかもが立派だった
ある日弟がわんと泣いた
うるさいと吹き飛ばされても
窓の外は悠然と煌いていた
変わらないことも 変わることも 惨たらしい
お母さんが出ていった
桜が散って 雨が降り出した時の事
リビングが暗く陰る
ねえ 私たちも連れていって
弟はさらに泣いた
どうすることも出来ずに
手を繋いだ 胃が悲鳴を上げる
這いずる身体で 掻き毟る
ブランコに乗りたいな
何もかもが立派で 素敵なお外
目の前に 空があるのに
手を伸ばせば届きそうなのに
お腹すいたね ああそうだ
待っています お母さん
私たち たった二人で
強く強く 抱き合いながら