詩②
空が濁る 世界が色を失うようだった
どうしたって 瞼を持ち上げられない
脳内のもう1人の自分が 思い出せない
どこに行ったの？ 君は死んだっけ？
片側を捥いで 崩壊を感じる
懸命に自分を欺いてみた
変わらぬままでいるんだと
ただの現実逃避だった
逃げ続けて辿り着いた先は
果てなく続く無だった
僕にあったものってなんだっけ？
生前はどんな風に笑ったっけ？
一生のうち 人は何回でも死ぬ
ターニングポイントなんて綺麗事
幼い私が泣く 泣く 泣いた
こんな筈じゃなかったのにと
ああ あの極上の毒を 飲み干してしまえたら
思い切ったように 刃を握りしめ
幼い私が泣く 泣く 泣いた
祈るように縋る ひたすらにひたすらに