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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「歴女先生教えて~パート2」 第二十五話

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「未海さん、私はどんなにカッコいい男性でも目線を合わせたり、じっと見たりなんかしないわよ。夫が一番だと思っているし、私のような年上の女をお嫁さんにしてくれたのだからいつまでも感謝よ」

「へえ~羨ましいです。私たち先生の旦那さんに惚れてしまいそうです。ねえ?朋美?」

「そうそう、きっと彼なんか嫉妬するかも知れない、ハハハ~」

「あら、朋美そんなこと言って。もしあなたの彼が美穂先生を気に入ったらどうする?」

「おもいっきり、ツネってやる」

これを聞いてみんなが大爆笑していた。
話が終わってそれぞれが家に帰った。未海は今日のことを母親に話していた。

「お義母さん今日ね、朋美と一緒に先生と会って話してきたの。今度の旅行の打ち合わせとかしてた」

「そうなの、先生も大変ね。生徒たちを連れての旅行だなんて」

「先生の方から誘ってくれたんだよ」

「そうだったわね。朋美さんはお母さんやお父さんになんて話しているのかしら?」

「うん、お母さんは新しいお父さんの家に出て行ったから、おばあちゃんとおじいちゃんに私と旅行に行くと話しているよ」

「ええ?お母さん出て行ったという事?何故朋美さんは付いて行かなかったのかしら」

「おばあちゃんたちを残しておけないと言っていた。それにお姉さんが子供連れて帰って来るから自分が家に残らないとかわいそうだとも言っていたよ」

「偉いわね~ でもお母さん寂しくないのかしら」

「どうかな、そうしているから寂しく感じてないのだと思うけど」

「実の娘なのにね・・・私には無理ね」

「朋美はあることを疑っているの。あくまで想像なんだけどね」

「どういうこと?」

「うん、朋美のお父さんはもう十年も前に亡くなっているの。彼女が小学生になったころのこと。そのあとにお母さんは恋愛をして今のお父さんと入籍こそしないけど一緒に暮らすようになった。おばあちゃんやおじいちゃん、それに朋美やお姉ちゃんも居たのによ。それでね、朋美はお母さんが家を出たい理由があるんじゃないのかって疑っていたの」

「へえ~、聞いてみないと解らないものね。夫が死んだら普通は再婚なんて考えないと思うから、事情があるのかもね。未海ちゃんは私を恨んでない?」

「なんで?そんなこといまさら言うの」

「お父さんのこと、大好きだったでしょ?だから」

「その話は前に言ったよ。今更聞くなんてなんかあったの?」

「そうじゃないのよ。今の朋美さんのお母さんの話を聞いてちょっと考えるところがあったから言ったの。悪かったわ、ごめんなさい」

「お義母さん!私はむしろ感謝しているの。お父さんが幸せそうだから。私も素敵な彼を見つけて結婚していずれは出て行くのよ。お義母さんが居なかったら出づらく思えたかも知れないしね」

未海の新しい母親はこの時すでに妊娠をしていた。初めて聞く告白に正直複雑な思いも感じるようになる。