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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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さくらさくら

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プール授業



 7月になると、体育はプール授業となる。体育の教師は40代の男。
筋肉質でスリムなのだが、水泳パンツが競泳用だ。補助員は女性の体育教師。他のクラスでは逆になるので、舞たちもプール授業はそうして欲しいと、体育主任に訴えたが、女性教員に負担がかかると言って、拒否されてしまった。だから、クラスの半分ほどは見学届を出す。それなりの理由が必要だが『生理』と届ければ受理だ。
 舞もかおりも泳ぐのは好きだが、プールが国道に近いため、トラックの運転者がハザードランプを点けて、嬉しそうに見ているのだ。口コミで有名らしい。
 新入生の舞はそんな事は知らない。165センチ。8等身の小顔。中学はソフトテニス部。バストも豊かだ。
 ギャラリーの運ちゃんは指笛を吹いたり、クラクションを鳴らす。
 補助員の教師が警察に取り締まりの依頼をするが、パトカーのサイレンですぐに逃げてしまう。
 舞はもっこり先生より許せる気がした。
だって、体育の教師なのに女子生徒のことに無関心すぎ。水着に着替えするのに、更衣室は10人入ればば満室。後の生徒はトイレとか、教室での着替え。教室からプールまでは廊下を通るから、バスタオルを水着の上に巻くが、男性教師に会うと違和感を感じてしまう。
 慣れてしまった3年生は、教室のカーテンも閉めずに、水着になっている。
 舞たちがプール授業が終わり、教室で制服に着替えていると、チャイムが鳴ってしまった。そんな時は、教卓のある入口に、着替えが済んだ生徒が見張りに立つ。教師が見えたら、ストップをかける。教師も教室にカーテンが閉まっていれば、教室には入らない。
 プールの後の着替えは暑い。カーテンを閉めては風が通らない。私立高校はエヤコンの設備があったが、公立高校では設備されていない。
 舞たちも先輩の真似をし、カーテンを閉めないで着替えした。
 佐藤先生がいつも来る廊下ではなく、逆方向から来た。おまけにカーテンは開いたままだから、後ろの入り口から、教室に入って来た。
「キャ」
「なんだよ」
「着替え中です」
「観てくださいって言ってるようなもんだ。見られたくなかったら、用心しろ」
 佐藤先生は教卓に向かっていた。
「エッチ」
「授業始める」
まだ2,3人の着替えられない生徒は、しゃがんで着替えた。
 授業が始まったが、クラス担任の佐藤先生に抗議し始めた。先頭切ったのは舞だ。バスタオルでロングの髪を拭きだした。ドライヤーを使いたくても、教室にコンセントが2か所だけだった。たこ足配線で使うと、ブレーカーが上がってしまう。4人が限度だ。
「先生,髪が濡れていて気分悪いです。コンセント増やしてください。更衣室もです」
「そんなこと俺には無理だよ。校長の仕事。君たちの要望は伝える」
「白川。髪ショートにしたらいいだろう。直ぐに乾くぞ」
 舞は女の子の気持ちも知らないから結婚できないんだよと、佐藤先生に言いたかった。
























































作品名:さくらさくら 作家名:吉葉ひろし