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てっしゅう
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「歴女先生教えて~パート2」 第九話

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「先生、聞いてください」

「未海さん、何?」

「父と話して、新しいお母さんと一緒に暮らすこと決めました」

「そう、良かったわね。お父様も安心なさったでしょう。偉いわ~」

「先生のお蔭です。お話してなかったら叔母の言うことを信じてしまうところでした。義母は私のことを女としてライバルじゃなく、父の世話を奪い合わないようにしようねという意味だったんです。なので、すべてはお義母さんに任せますと返事しました」

「大人になったわね、あなたも。これで素敵な彼を探すことに専念できるかしら?」

「ええ?彼ですか?」

傍で朋美が笑った。

「朋ちゃん、なぜ笑うの?」

「だって、彼いるじゃん!」

「違うって!それを言うならあなただって・・・居るじゃん」

美穂は何となく二人に片思いの相手が居るのだろうと予想した。

「未海さんの彼って話してくれたボーイフレンドのことなの?」

「ええ?彼ではないんです。向こうも他の子と会っているから私はガールフレンドだと思います」

「そうなの?だったら、告白して自分とだけ付き合ってくれるように言ってみたら?」

「私から言うのですか?」

「待っていては気持ちを伝えられずに卒業してしまうわよ」

「先生は自分から旦那さんに告白したのですか?」

「違うわよ。教え子だったからそんなことは出来ないって思っていたしね。あるきっかけで誘われてデートした」

「私から告白してフラれたら・・・ショックです」

「それなら、向こうが告白してくれるように努力すべきね」

「努力?」

「ええ、そうよ。他の誰にも負けないように綺麗になるとか、賢くなるとか、部活や学校行事に積極的に参加するとかね」

「気を引かせるようにするという事ですね?」

「うん、未海さんは可愛いから頑張っている姿を彼さんが知れば、気になってくると思うけどね。学校は近くなの?」

「県立高校です」

「あら、私の後輩ね。随分歳は離れてはいるけど、ハハハ~」

「そうなんですか!先生地元でしたね。部活はバスケットをやっているので、忙しくてなかなか会う機会もないんです」

「そうよね。三年になると受験だし、ますます難しいわね」

「やっぱり、まだ恋愛なんて無理です」

「その人のことを好きなのよね?」