誰か続き書いてくれる? 「恋愛系」
告白のきっかけは、確かに、あの公園での出来事が、影響したのわかっている。
けれど、判ってほしい。
あの時は、君が他の男に取られる可能性を考えてしまったんだ。
絶対に他の男に奪われたくなかったんだ。
性的な関係をメインに想像しなかったと言えば、嘘になる。
俺は、男なんだ。思って当然だ
だけど、君の気持ちになって考えたら、汚らわしいと思った。
だから、俺は、君と俺の間にある見えない壁があるのに、気づいてしまったんだ。
俺は、どうやって、君と付き合うべきか悩んだ。
けれど、答えなんて無かった。
ただ、判るのは、少なくとも俺は、自然のオスのようにはなれない。
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私は、彼の気持ちが。わからないでいた。
キス以上のことは、求めて来ないことに、安心する。
その反対に、
自分が情けないようにも思えた。
こんな風に考えるなんて、恋人としておかしいと思うし、ばれたら嫌われてしまうと思った。
私は不安でたまらなかった。
このまま、彼を失いそうで・・・
つなぎとめるためにも、彼が求めてきた場合に、受け入れる覚悟をしていたが、
その覚悟は、あくまで受身であって、いつそうなるか、内心恐れていた。
彼が私を求めてこないことも私のことを「もう好きではない」と言われているようで
不安だった。
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私たちが繋がっているのは、なんなのだろうか?
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俺が、君を好きになったのは、実は結構昔なんだ。
言えば、ストーカーみたいと思われるかもしれないから、言わなかった。
君が、7歳の時、僕は9歳で、
小学校の登下校に付き添っていたんだ。
班のみんなは、ふざけあって、競争して走り出した。
その時、君を置き去りにした。
初めての登校なのに、不安がいっぱいあった君を取り残して
僕は、君のおもり役なのに、、あしらうように嘘をついた。
「これから、皆で学校まで競争するんだ。
遅れたら置いてけぼりになる。
けど、大丈夫。見失ったら、お兄ちゃんが必ず見つけてあげる・・・」
僕と班の皆は、学校に先に辿りついた。君を置いてきた事が問題にされて、やっと気が付いた。
君が、迷子になっているということ・・・
時間がたっても始業のチャイムがなっても、学校に来ていないこと
先生には「誘拐されたらどうするんだ」
と怒鳴られたが、子供ながらに、その意味が理解できなかった。
その頃の僕は、すれてた。両親は、離婚で、どたばたしていたし、
正直、僕は、親のどちからか、あるいは両方を失うかもしれない、恐怖でいっぱいだった。
だから、自分以外はどうでもよくなっていたのかもしれない。
その時の僕は、しぶしぶ君を探しに行ったんだ。
僕は、いったん自宅に帰り、自転車で適当に探しに出かけた。
僕と仲間たちは偶然出会い、その時間を使って遊びほうけていた。
エアガンなどで、遊んでいた。
その時、警察官に補導されててしまい。交番で、こっぴどく叱られていたんだ。
子供を捜していたといっても、作り話として信用してもらえない。
学校に連絡がいき、既に君は、見つかった事を知って
それから学校に戻った。
警察官に付き添われて、親や先生に、こっぴどく僕たちは叱られた。
けど、君はこう言った。
「おにいちゃんは、悪くない。お兄ちゃんをいじめるな。
お兄ちゃんは、約束したんだ。見失ったら戻ってくるって、
お兄ちゃんは、自転車をこぎながら、私を探してくれているのを見たんだ。」
僕は驚いていた。、
真剣に探したとはいえない僕を、君は褒めてくれた。。
そのことを泣きながら、先生に訴える君をみて、切ない気持ちになった。
嘘つきなのが自分が恥ずかしくなった。
僕は、その後、君のおもり役を再度願い出て、がんばったんだけど。
家の事情が、あまりよくなくて、僕の非行モードは直ったとはいえなかった。
当時、学校には、使われない教室がいくつかあって、僕はそこをサボりのポイントとして決めていた。
ある日、両親が離婚することで、どちらかを選ばなくいけなくなって、
僕は、一人、授業をサボって、だれも来ない教室で一人で泣いていた。
とても、さみしかった。
孤独だった。
でも男だから涙は誰にも見せたくなかった。
放課後がきて、下校時間になっても、僕はそこに居た。
そんな時、突然君は、現れた。
僕は、泣いた顔をみられまいと必死で隠そうとした。
けれど、泣いていたのは君のほうだった。
下校するのに、いつもの集合場所に僕が居なかったから、必死で僕を探していた君。
君は、直ぐに笑顔をとりもどしたけど・・・
僕は、家に帰ることが、親の喧嘩を想像してしまって、涙がとまらなくなっていた。
僕は、人に涙を見せたくないのに、泣いてしまったことが、
悔しくて、余計に泣いてしまった。
すると、なぜか、君も泣いていた・・・。
子供だから、同情してくれているのか、それとも僕の異常な状態を不安に思い、泣いてるのかは、わからない。
けれど君は、僕が泣いているあいだ、ずっとそばで、頭を撫でてくれた。
そのことは、永遠に忘れられない。
僕のおもり役は、その後終わってしまい、君も強くなって、僕を必要とはしなくなった。
けれど、ずっと、気になっていた。
君を視線で追いかけるようになっていた・・
小学高を卒業して、別々の学校に入り、離れてしまうまで・・・
僕は、この時既にに、恋をしていたのかもしれない。
中学に入っても一日として、君の存在を忘れることができなかった。
高校で知り合った時、姿はだいぶ変わってて最初は気付かなかったけど、
君の名前を知って驚いた。
学年が違ったから、気楽に声をかけることもできないし、
時間だけが過ぎていった。
高校3年になり、進路の事を考えると
また、君と、離れ離れになることに、耐えられなかった。
僕は君に気持ちを伝えようと思ったんだ。
いざ、そうしようとしても、君は、僕の顔も名前も覚えているわけじゃない。
僕は、思い出を話そうと思ったけれど、君が7歳の時だから
もし、忘れているのではないか、と考えたら、とても怖かった。
泣く男なんて、覚えられてたら、みっともなくて嫌だった。
だから、僕は、別の自分に成りきって、君に告白したんだ。
けれど性的な意味合いで君を求めている、その自分が情けないと思った。
風俗のたぐいと、おなじもののように、汚れたもとして連想してしまう。
そういう自分が情けなかった。
作品名:誰か続き書いてくれる? 「恋愛系」 作家名:西中