詩集
痛み
子どもの時
朝登校前に
お腹が痛くても
大丈夫?とは
聞かれなかった
学校休むのか?
としか聞かなかった母
休めなかった
休んで良いという気持ちの
問いじゃなかったから
休んでも良いと
言ってもらえたら
痛いことを
痛いと言える人に
なれたのかもしれない
痛いと言うことは
自分の口から言うことは
甘えとしか
思えなかった
ほんとは甘えたかった
いつも痛みを持って居る人に
痛いと言っても
自分の痛みでいっぱいで
思い遣って貰えない
そんな孤独
その孤独が
今の私を作っている
痛いとき痛いと言っても
聞いて貰う事のない
私の孤独