詩集
チョコレート
チョコレートが好き
子どもの頃はミルクチョコレートが好きだった
でも大人になってからは
ブラックチョコレートが好き
チョコレートは何も入っていない板チョコが好き
1個1個のチョコレートでも良いけど
何も入っていないのが好き
大人になったみたい
子どもの頃のカバヤのチョコレートとか
子どもが買えるようなチョコだったときも
それなりに好きだった
舌にざらつくようなチョコであっても
時々父がたたき売りのバナナと同じように
ぶっかきチョコとかいう塊を買ってきた
厚みが2センチくらい有りそうな
とても噛めないチョコ
大人になって
高級品のチョコレートがあること知った
それは子どもの節分の豆まきの時
豆と一緒に父がまいてくれたハイクラウンチョコより高級品
1粒300円もするチョコがある
中に何か入っている
1粒ずつ違う味だったりして
自分では買わないけど食べたことある
そのものの値段が高いとか安いとか
そういう基準ではなく
何も入っていない
ブラックチョコが一番好き
好きとか嫌いとかって
見かけでも金額でもなく
私が好きと思うこと
私がにっこり笑えること
物の価値って
その人それぞれ
どんなに高価な物でも
私には興味がない
ただただ知らないよりは知ってること
そのものがどんな位置にあることか
それを知っていることは
知らないことよりずっと良いから
子どもの時には
食べ過ぎちゃいけないからと
いっぱいは食べられなかった
大人になっても食べ過ぎちゃいけないのは同じ
1つのチョコレート
私は安いブラックチョコで良い
価値ある物の価値って何?私は価値を知ってる
ブラックチョコは私を元気にさせるから