詩集
いのち
鳥は何も荷物を持たない
鳥はただ飛ぶだけ
鳥は食べられるだけ食べるだけ
人は荷物が多すぎる
今日の分だけでは足りずに
いつも何かを蓄える
蓄えた物を置いておく場が必要で
取られないように守ることも大切で
いつも情報の中に居る
同じ地球に生を受けて
鳥や獣たちと
人はどう違うのかって思ったら
地球は人だけの物じゃないのに
動物も植物も
生きている全てのための物
人だけが壊して良いはずがない
人の頭が良いのなら
人だけじゃなく命の全てを守らなくちゃ
人が荷物を持たない昔を
そんな時代が苦しかったと
思っているからこその現代
沢山の物に囲まれ
その財産を守るために
今もまだ求め続けなくてはならない
空を飛ぶ鳥の自由が
明日をも知らないはかなさが
ほんとの命の平等のような気がする