それ
幼少期には特に気にも留めていなかったが思春期ましてや恋の味を覚えれるころになればば私の心は「それ」を見ざるを得なくなるのです。また「それ」を周りの人は皆まるでないもののように振る舞うのです。そして余計に不安になるのです。私はこの私の「それ」を誰かに言及されたかったかもしれない。その反面、言われてしまえば私の心はどうにかなってしまうのではないか、そんな不安めいたものも浮かんでくるのです。だが言われなければホンモノの私の心は誰にも触れられない気がするのである。これはただの傲慢な子供のわがままなのかもしれない。日に日に私は「それ」を見て憂鬱な気分になるだけである。このまま私は「それ」に殺されるのだろうか。そんな気がしてたまらない