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神話

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「その実を食べると良くない事が起きる!」「きっと毒でもあるのだろう!」
と思っていたので、イブは食べる気など全くならなかった。が
アダムは諦められず、何かのはずみで偶然、実を一つだけ手に入れた...。
どうやって...手に入れたかは私は知らない。
「食べてみないか?」「ちょっとだけならいいよな、食べてもいいか?」と
しつこく訊いてきたので、イブは何度もやめた方がいいと言った...
アダムは実を丸ごと全部食べてしまった。すると、
くっ付いていた2人の背中が離れた。
自由になったアダムは、最初は辺りをウロウロしていたが、戻ってイブの姿を見るなり、
気に入ったようで嬉しそうにしていた。 そのうち、「下界(地上)に降りてみたい!!」
と言い出し、「ちょっとだけ、ちょっとだけだから!すぐ戻るから!」と言い残し
アダムは地上に降りたが...戻っては来なかった...
イブは心配になって、勇気を出し、一口実をかじると後を追った...。
後書き
<アダムはどうしてリンゴを食べれたか?>

長い年月の間に 大木の幹から 幾つもの小枝が生えて来た。
最初は 短くて、手が全くとどかなかったが、そのうち
とどく様になり、暫くすると 枝が伸る。
アダムはその枝を折り 実を突ついて落とし、手に入れた

イブは地上に降りたら、天界に居た頃の記憶が消えるのを彼から聞いて知っていたけれど、それがどういう意味を成しているのかは判らなかった。
アダムを野放しにすれば宇宙が破壊される。アダムを探して天界へと連れ帰るのと下界への未知なる好奇心でイブは降りた。

偽アダムはアダムの記憶を持っていたので下界には降りない。降りる振りをしてイブをやり過ごし、宇宙へと飛び立って行った。
作品名:神話 作家名:西中