うがっ! うがっがー!
冒頭に戻って読みなおすと、宇宙人たちから、読者の脳に電波が送られます。前世を思い出す人もいれば、本文の内容を忘れてしまい、あれ!? あれ!? という人や、「もうこれクソだ」と判断する人もいます。
銀河連邦が関与した宇宙人選挙だと思ってください。いわゆる投票用紙として扱われるのが読者さんなのです。多数決で決まるのは、2040年頃に隕石が衝突してくる件について、銀河連邦が関与すべきかどうかです。
要するに
惑星ごと滅ぶのが自然の摂理であり関与すべきではない。
という意見と、
やはり救済の筋道くらいは教えてやるべきだろ
という意見があります。
ワクワクしますね。
この選挙イベントは宇宙人の歴史の中でも滅多にないお祭り行事なので、宇宙人たちもワクワクしています。
既に電波からワクワクが漏れ出している人もいるでしょう。
まずは落ち着いて牛乳でも飲みましょう。
でないとあなたも、電波に正気をたもてずチェーンソー男みたいになるかもです。
心の準備はできましたか? ではせ説明しま
うがっ! うがっがー!
さて、宇宙人たちの予想の多くは〈救済〉だそうです。地球は天然記念物であり、公園であり、そこに住む生物は絶滅危惧種であり、
ある程度の人類は最低限、生き残って欲しいのです。
問題は命の選別にあり、誰が優先して救済されるかにあります。
マジカル!
多くは地獄行きになるでしょう。物語のような地獄ではありません。もっと、ぬるい地獄であり、人道的な地獄です。
そこでは不幸なのか幸福なのかすら分かりません。
なるほど!
え?まじ?
ヒントを出すなら、〈宇宙への旅立ち〉
一旦旅立つと、二度と地球には帰れない。ということだけ、はっきりしています。
旅立たない者は地球にて、人間らしい生活が待っています。
もう一つヒントを出すなら
そのとき生きている人は 不老 になっている。
作品名:うがっ! うがっがー! 作家名:西中