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前世の記憶

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目を覚ます。揺れる。
車の助手席、チャイルドシートをつけられてるオレがいる。ぴぢぴち、すべすべの肌した自分を見るに、はて? おれは山の中で餓死しそうになってそれで

そう、俺は死んだ。そんな実感が何故だかある。、じゃあ、俺のこの赤ちゃん体型は、いわゆる

死の淵を見た男、奇跡の超能力にて
若返りが成功した。こんなもんだろう。

しかし、窓の外の風景を見るに見たことない光景だぞ? 隣に座ってるコイツは何者た?

運転手は集中して前をみているのだが、この頃の俺はなんも知らなくて

バー(・o・` )ブー(・ε・` )
年下の癖に無視すんじゃねえ
とかほざいてて

いまここに見える風景が全て、元いた世界とは全く違うものだなんて、信じられない。何年たとうとも、ありえないと思っていた。ネット小説で異世界転生モノを知るまでは、自分が逆に異世界から転生して来たなんて、思いもよらなかった。

それまでは
俺が思い出せる記憶は、全て妄想であると、思い込もうとしてて、
人前で異世界のできごと(戦争があって、俺が大量に人を殺したこと)話しても暴力キチガイ扱いされるだけで、
あるいは正義の名のもとで成敗、いじめられたり

どこにも居場所がなくて、中学生は卒業でたけど、高校時代は卒業できる気がしなくて不登校気味に

中学の友達や身内には、学校を逃げ出したなんて、カッコ悪くていえなくて、
親も一緒になって、バレないように嘘(卒業したことにする)に手伝ってくれてたり、
でも、そんな自分が情けなくて、でも、生きてる意味がわらなくて

俺は引きこもりになるまでは、少なくとも前世の記憶について、深く考えようとかしなかった。
別人格が脳の片隅にいるだけで、意識さえしなければ、自分も普通の人らしく振る舞えるから
頑張って勉強さえしてれば、ヘンな自分が表に現れることもない
でも、やっぱり、過去の人生を隠して嘘をついて生きるのは、つらかったから
相談できる相手を探して
ネットに徘徊していた。
あるとき、『無職転生、異世界行ったら本気出す』を読んで、そこで、ようやく自分の人生に納得がいった。
俺は別の世界からきて、その頃の人生の記憶を持っているのだと
だから助かった気分で

いままでは、自身を病気だと思い込もうとしてたから、自分というものが障害者のように、ネガティブな存在に思えてて

それが今では、
俺っていったい何なんだろう?なんて哲学的ことは思わなくていいし
戦争でたくさん人を殺したけど、それは前世の記憶であって、今の自分とは関係ないって思えるし

子供の頃は、自分のこの記憶のせいで、散々泣かせて、散々、心配かけてて
でも、それが親だということにも、ここに至るまで理解できなくて

多くの余計な記憶はあれど、そのほか全てがないも同然で
何もかもがマイナスにしか思えなくて
親も友達も先生も
いらない存在にしか思えなくて
クラスメイトと親の違いが分からない

親はご飯はくれるけど、その分、勉強して期待に答えなくちゃいけない
期待に答えて支配されていないといけない

友達は何もくれはしないが、何かを求めてくる
断れば気を悪くして、それこをまるで俺のせいにされてるみたいで、気分わるくて
今はそんなことはないのだか
当時は何もかもいらない、命もいらない
そんなことを言う子供でしたから
周りは対応するのに大変だったと思う

自分の正体がわかり、親や兄弟、世界を公平に見られるようになってきて
ある程度、前向きに生きられるようになったから
ありがたい
家族に支えられ、感謝しているし
ありがたい。
しかしながら、ありがたみを感じつつも、あぐらをかき堕落することには抵抗がないのでして
つまり俺は今も昔も家族に心配させる
現代用語でいうところの『引きこもりなニート』なのです。
悩んでいる訳ではない、それが俺らしいというだけのこと
周りはそんな俺と付き合うかどうかの選択肢が与えられてる
俺もまた、周りに対して、こんな自分がいることをアピールすることで、付き合うかどうかの選択肢を増やしてあげるお手伝いをする

ギブ・アンド・テイクで対等な関係なのである。

しかし、そんな前向きな屁理屈ヲ並べ立てると

、(゜д゜)。。oO(何言ってんのこいつ)
とクソ引きこもりニート扱いされるから

ああ、それは勘違いですよ、事情を知らないのだから教えてあげますよ

と、なるわけで。
毎日が、忙しくなるわけです。

私一体なにやってるのか、なんて考えません。考えないようにかをんばります


何が正しいか、間違ってるかなんて、
分からないから

今日もあれこれ言葉を並び立て

引きこもります

人が怖い訳ではないです。なにもしないのが、習慣なものでして

ニートについても
親に支えられるのが当たり前でしたので
習慣なものでして
仕方ないと思います

それが嫌なら見捨てるしかない
死にますけど

笑うところですよ?
笑うところに福くるんですから
笑えるとき笑わないと損なんです。

こんな屁理屈こねて40才になる私
焦らないのは
異世界転生者だからでしょうか
それとま単なる堕落している人なんでしょうか

それも、私にとって、どちらでもいいことなので

寝ます

笑うところ

笑ってください

そして
寝ます

























今でこそ前を向けるようになったけど、昔は完全に後ろ向きだった。前世の時代も後ろ向きだったから、前を向いてたのは、どちらも何もしなくていい時期である幼児期だった。
前世の記憶を辿るのであれば、物心ついた初期の頃は畑の中にあった。
その頃の俺は何も考えてなくて、動くものに興味があって、自宅の庭で見つけた小さな虫の行方を追いかけて畑に迷い込んでしまうんだ。
その畑はトウモロコシ畑のように背丈の大きな植物が生えていて、迷い込むのは簡単だが、出るのが難しい。心細くて泣いてしまうのだけど、親は心配するはずもなく

親「さあ、今日の昼ごはんは、竜巻火炎で作る、本格こんがりグラタンよ」
親は手を胸にあて呪文を唱え始める。
空中に浮かんだ食材が切り刻まれ、熱魔法で調理開始、バリアを張りつつ、空気を圧縮して調理の時間の短縮。小さな竜巻で炒めると
手を汚さずに完成
我が子を椅子に座らせるため、便利アイテムを使いオレを強制テレポートさせる親。かくして迷子であった俺は何事もなく、グラタンをほうばるのであった。

この世界の秩序は魔法がベースとなっていたから、地球人の生活とは、大きくちがってて、端的にいうなら地球人の生活は何をするにも手間隙が掛かるのである

俺が地球の生活に馴染めないのも、そういう魔法的な生活スタイルと比較して生きてしまったのが原因であり、前世の記憶が残らなければ良かったのかもしれない。、地球人の幼児期も基本的に何もしなくいい良さはあったけど、あちらの世界では成人が幼児と同じくらい何もしなくてい感じになってたから、地球人の苦労生活とを比較すると俺にとっては、地球生活はストレスでしかなく、成長するスピードと鬱になるスピードが比例していて、小学生の中盤頃には精神的にも壊れてて、
1の幸せを得るために10の苦労を強いられる
作品名:前世の記憶 作家名:西中