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ワタリドリ
ワタリドリ
novelistID. 54908
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それでも太陽は赤く染まる!第5回「心の奥の熱と太陽!」

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第5回 「心の奥の熱と太陽!」

新入生のさやかと会話に華が咲いていたひとし。そこへ話しを割るように遠くからお~いとさやかを呼ぶ男子生徒の声が・・・。
降り向きざま声のする方へ嬉しそうにかけて行くさやか。その表情はかなり親しげな相手に対するような愛おしさと喜びの眼差しに満ちているようにひとしの目には映った。
太陽の光りに反射されて相手の男子生徒の顔はあまりよく最初は見えなかったが、とても仲良さげに笑ったりふざけてこずきあったりしている二人を眺めているうちに、ひとしの胸に熱い太陽の熱の塊のようなものが走った。
そして無意識に目を細めると桜の木の木漏れ日の微妙な光りのすきまからようやく二人の顔がはっきりとみえた。

男子生徒はひとしが見覚えのある顔だった。