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まんぼうの水槽の中から 「JASRACについて考える」

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最近話題を集めているニュースにJASRACが河合やヤマハの音楽教室から著作権料を収集すると言う事があります。
 JASRACの理事の方が述べている事によると、
「年間数十億円の収入があるのだから当然、営利事業に値するから著作権料を支払って貰います」
 と言う事でした。一見尤もに聴こえますが、この言い分ってまるで何処かの非公認の暴力組織と同じ言い分な気がします。あちらは、支払う代わりに別な組織から守ってくれると言う恩恵もありますが(笑 こちらはよく判りませんね。
 そもそも音楽教室では使っている楽譜にJASRACの刻印があります。既に支払っているのです。更に取り上げると言う事は二重徴収ですよね。しかも一律2.5%だと言います。著作権フリーの素材を使っていてもいなくても関係無く徴収すると言うのは、この組織の特徴を表していると思います。それは限りなくいい加減でお役所に近い硬直した考え方だと言う事です。
 私は本業でカラオケを店に置いていますので、当然著作権料を徴収されています。その時にこのJASRACと言う組織が如何にいい加減な組織かと思い知らされました。以下のその顛末を述べてみたいと思います。

 私はある地方自治体が運営する建物の管理とその中での営業を行っています。これはその地方自治体と契約しているのですが、今のカラオケは私の運営する会社がカラオケ業者と契約をしてリースしているのですが、以前はこの地方自治体がカラオケ会社と契約をしていました。その頃からJASRACと著作権料について揉めていました。当時は役所も著作権についての意識が希薄で支払う義務についてJASRACと協議していました。その結果纏まったので、いざ契約と言う段階になって、急にJASRACからの通知が無くなりました。役所側から問い合わせると何と「担当者が転勤になったので仔細が判りません」との事でした。
 その後、数年間JASRACからは何も言って来ませんでした。結局役所は予算は取っておいたのですがそのままになったそうです。
 その後、役所はカラオケを引き上げ、リース契約を辞めました。困ったのは私どもです。役人の考えでは「宴会にカラオケは必ずしも必要ではない」となるそうです。冗談ではありません。今や宴会にカラオケは必要不可欠になっています。今更ながら役人の考えには付いて行けません。
 では私共でカラオケを入れましょうと言う事になりました。そこで業者と契約をしたのです。当然、業者からJASRACに連絡が行き、こちらに著作権の契約をして欲しいと連絡が来ました。今度の担当はねちっこい性格でしたね(笑
 しかし、契約をする段階になって、驚いたのはその料金体系でした。通常なら、一日の来客数から平均を出してどの程度歌を歌うのかデータを出して決めると思うのですが、そんな事は全く関係無く、一律にカラオケをする場所の面積から料金を決めたのでした。
 しかも、私の所ではカラオケは無料で使えます。だから営業行為では無いのでは?
 そう問いかけましたが、JASRAC曰く「カラオケは無料でも料理飲食の代金に含まれるものとする」と言う答えでした。
 それほど高い金額では無いので契約をしましたが、この後、JASRACは信じられない事を言ったのです。
「お宅は社団法人の飲食組合に加入しているので料金が2割引になります」
 信じられますか?
 飲食組合と著作権とは全く関係ありません。
「安くなるからいいでしょう」
 そんな事なのでしょう。JASRACの担当者は嬉しそうに言うのです。
「私のたちは良心的ですから」
 
 今でも著作権料は支払っています。割引価格ですが……。

 今回の事を見ていると、JASRACの組織としてのいい加減さが良く現れていると思うのです。
 皆さんはどうお考えですか?