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ねじねじ

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『ねじねじ』


雑巾、ねじねじ。

ソフトクリーム、ねじねじ。

ボルト、ねじねじ。

漫画うんち、ねじねじ。

なんだか、捻れているものばかりだ。

僕、ねじねじ。

この世界、ねじねじ。

僕は何処までも歪んで、捻れている。

世界も歪んで、捻れている。

同じに捻れているなら、なんで僕の目に映る世界は捻れているのか。

その時に、気がついたんだ。

僕は世界と逆方向に捻れていることを。


私が小学生の時に書いた詩を見つけた。

改めて読むと、なんと恐ろしい内容なのだろうか。

気が狂ってるとしか思えない。

別にこの頃に苛められた等という記憶も、虐待を受けた等という記憶も、性格がねじ曲がってしまうようなトラウマ的出来事も記憶にない。

なのに、こんなことを書いていた私とは一体どう云うことであろうか。

分からない。

分からない・・・分からないんだ・・・


ねじねじ、ねじねじ。

彼はそう云いながら、自分の右腕を左手で捻る。

ねじねじ、ねじねじ。

彼の右手の指は、すべて自らによって捻れていた。

ねじねじ、ねじねじ。

指だけではない、彼の両足はあらぬ方向へ捻れいる。

ねじねじ、ねじねじ。

彼はあまりの痛みに、白目で涙を流し、おまけによだれも垂れ流していた。

ねじねじ、ねじねじ。

彼が、自らの首をねじ曲げる三分前の出来事だった。

ねじねじ、ねじね・・・・・・・・・


END
作品名:ねじねじ 作家名:ヒモス