喫茶店で…
2人連れの客…
ある日の逢魔が刻。
喫茶店に、2人連れの客が来ます。
客は、奥のテーブル席に座りました。
(黙って、水とおしぼりを1人分多く出したら、どんな反応をするだろう?)
店主はふと、そんな くだらないイタズラを思い付きます。
その日客が少なくて、すっかり退屈していたのです。
内心のニヤニヤを抑えて、店主はテーブルに向かいました。
さも当然そうな顔で、テーブルに3人分 水とおしぼり置きます。
それを見て、2人の客は 嬉しそうに微笑みました。
「ありがとう。あなたには、彼女が見えてるんですね?」