泥だらけの真珠
土砂降りの雨の中 泥にまみれた一粒の真珠
もう聞こえない声を 絞り出している
おまえはかつて 清らかに輝いていた
しかしある日 汚れた地面に捨てられた
激しい雨は おまえの泥を洗い流すのか
あるいは さらにおまえを汚すのか
拾う人もなく 踏まれ続けた一粒の真珠
おまえを襲ったのは 耐えがたい孤独
おまえは暗闇の中 空に問い掛ける
「私は存在しても 無駄ですか」
激しい雨は おまえの泥を洗い流すのか
あるいは さらにおまえを汚すのか
おまえの夜が明ける日は いつか
おまえを拾う者が現れる日は いつか