心の処方箋~ベリーショート~
49.権利に守られて、光を失った
クラスでビリだけど、人権があるから、強めの説教はご遠慮願いたい
みんなでマラソンしても個人差があるから
事故でも起きないように途中から歩いて
それも寛大に受け止めてほしい
先生が言う「すがすがしい人になれ。美しい、見ていて気持ちのいい人になれ」
生徒が言う「先生それセクハラです」
そんな権利に守られて
一番損をするのは自分だよ
自然の中、社会の中に適応するには、権利に守られているようじゃ駄目
もちろん人権を無視した
残酷な事件、パワハラ、いじめはいっぱいある
でも今ほとんどの権利が、無駄な
社会への適応を困難にさせている
腐った人のための権利になってないかな
権利にばかり守られていないで
磨かれて、磨かれて、光ある人になって
作品名:心の処方箋~ベリーショート~ 作家名:松橋健一