心の処方箋~ベリーショート~
15.俗っぽいものは悪くない
俗っぽいものと俗っぽくないものと
実は本当にいいものは
俗っぽいものかもしれない
村上春樹の小説を
俗っぽいという人がいるけど
多くの人に支持されるものは、いつだって
少数派に支持されるものより
健全なものが多いと思うよ
村上春樹も店を経営して
いろいろな現実社会を体験し、学び
多くの人に支持される小説家になったんだ
少数派より多数派がいいという考えは危険だけど
それと同時に
今社会はネット社会で
秋葉系の世界で少数派同士が結び付き
公の世界では自信を持って言えない世界で
共感することが可能になっている
その少数派同士の共感は
時には危険なものになっているかもしれないよ
せっかく繋がったんなら一緒に前を向いてね
作品名:心の処方箋~ベリーショート~ 作家名:松橋健一